南極クルーズ5日目：Deception Island デセプション島

南極5日目の今日はDeception Islandへ。活火山がある島で、浜辺から温泉が湧き出ていることで有名。写真で見たことある人もいらっしゃるかも知れません。

まずは午前中Bailey Headというポイントへ上陸。ここは波風を直接浴びる地形らしく、南極でも有数の上陸が難しいポイントだとか。初日からずっと天候に恵まれていて波も低かったので、問題なく上陸できました。

Bailey HeadにはChinstrapペンギンが沢山生息していて、そこらじゅうペンギン。そしてペンギンの臭い。このポイントだけでざっと30万匹くらいいるらしいです。生まれたばかりで毛がふさふさな子供のペンギンや、まだ色白な赤ちゃんもいます。卵や赤ちゃんの間は常に外敵が狙ってるので、親ペンギンも気が気じゃなさそうです。

そしてなんと、白いペンギン発見。同じChinstrapペンギンなんだけど、黒い色素がなく生まれてきたペンギンだそうです。全く機能的には他のペンギンと変わらず、単に色が違うだけとのこと。相当珍しいらしく、30万匹に1匹くらいの割合でしか見つからないとか。相当嬉しくて写真を取りまくったんですが、後でよく考えたら全部で30万匹いるわけだから、ちょうど1匹居ても確率的にはそれほど珍しくないはず。まあでも30万匹全部見れるわけじゃないから、珍しいものを見たってことにしておいてください。

それよりも何よりも素晴らしかったのが、Bailey Headの山頂からの景色です。60歳を過ぎたアメリカ人グループがハイスピードで雪山を登って行くのに必死で着いて行くこと30分。単なる高台かと思ったら、反対側が崖になっていてその下の浜辺にペンギンの生息地が。あまりにドラマチックな景色で、しばしその場に座り込む。そのまま何時間でも見ていたいくらいでした。

午後はお待ちかねの南極温泉（勝手に名づけました）へ。温泉って言っても波打ち際の砂浜から熱湯が湧き出ていて、それが冷たい海水と混じって湯気を立てている感じ。まず年配のアメリカ人客が次々と水着になって海に飛び込んでいきます。自分が60歳になってこれをやったら一発で心臓発作だな、とまた彼我の体力差を実感。いよいよ自分も水着になって海に飛び込む…のは寒いので、お湯が湧き出ている波打ち際で砂に体を埋めて暖を取りました。その後船付きの医師と話していたら、去年鹿児島の指宿温泉にクルーズで行った時に砂風呂に入ったんだよ～、って話を振られ、どこにでも行ったことあるんだなと改めてびっくり。