昔々、20年ほど前のことです。
南インドに滞在していた私たち二人は、北インド旅行を計画しました。
計画したといっても、いつものように、「北インドに行ってみよう~」とただ思いついただけなんですけど・・。
北インドは遠い!何しろバンガルールからデリーまで列車で2泊3日もかかりますから。もっと効率よく巡る術はないかと、旅行社に行って聞いてみました。すると、
「”安さ”なら列車、”速さ”なら飛行機」と、もったいぶって教えてくれました。
そ~んなこと、誰だって知ってマス。話になりません!
それでも、いろいろ話しているうちに、耳より情報?を教えてくれました。 インドにも「乗り放題切符」があるというのです。
「で、どんなの?」と身を乗り出して聴いてみると、
「列車も飛行機も、15日間の乗り放題切符というのがあるんです。
でもね、列車は、元が取れないと思いますよ!」
つまり、列車の乗り放題切符を買っても、2週間では元手を取り戻すのは難しいということです。払った料金分を取り戻せない??
当時のインドの列車は、いつ着くか不明の列車ばかりでしたし、長距離の列車移動は時間がかかりすぎます。乗り継ぎだってうまくいかないことばかり。15日間では元手を取るほど、距離は進まないだろうというのです。
「乗る度に払う方がず~~っと安い。半額位かな?」と言います。
じゃあ、どうして売ってるの?といいたいですよねえ~。
きっと、まとめ買いは安い!と勘違いして買っちゃう人がいるんですねえ。
「でも飛行機はいいかも・・」と言ってくれました。
インドの場合、航空券代は、常在していない外国人の場合、インド人の30%増しでした。そこで、割安と思われる乗り放題切符を活用し、インドをあちこち観光してみたくなりました。問題は、インドは、飛行機だって「大巾なダイヤの乱れや欠航」が普通~ということです。
乗り放題切符は、出発したら、逆回りができません。後戻りができないのです。ぐるりと廻る外はないのです。
面白そうなので買ってみました。一人、5万円位だったと思います。
「ファイトッ!がんばろう~~っ!元手を取り戻そう~!」
強い決意のもと旅に出発しました。
先ず、バンガロールからコルカタへ。朝、宿舎を出たのに、なぜか予約していたホテルに到着したのは、夜も更けてから。「Wellcome!」ということで、スウィートルームにランクアップしてくれましたが、明朝、早くに出立するので、寝るダケです。このスウィートルーム、幾部屋もあり、庭までついている様子~。ゆっくりできなくて残念でした。
翌日飛行機でバグドクラへ。そこからジープをチャーターして2~3時間程度でダージリンへ。
気を付けよう!このダージリンは一筋縄ではいかないところ。大雨が降れば土砂崩れのため、道路はすぐに通行止め。登山鉄道も運休にななります。
ダージリンへは3度行ったけれど、3度とも土砂崩れの後でした。
その日も何とか車は通れましたが、足止めを食わないうちにサッサと観光を済ませ、引き上げた方がよさそうでした。何しろ航空券の期限は15日間。行きたいところだらけの私たちは、先を急ぎます。
ダージリンで2泊し、空路デリーへ。デリーで1泊。
行き当たりばったりの旅ですが、一応明日の行き先を見定めます。
デリーから飛行機でウダイプールへ。
ウダイプールは1泊だけにしたかったのですが、便がないため、ここで3泊することになりました。
噂の「湖上のホテル タージ・レイク・ホテル」にも泊まりました。
それからムンバイへ飛び1泊。
翌日、 オーランガバードまで行ってエローラ・アジャンター石窟寺院群見学。そこで2泊。
さらには気の向くままに南インド・コインバトルへ。
その後どこをうろついたか定かではありませんが、最終的には日本への飛行機が出るチェンナイに14日目に到着しました。
分かったことは、「飛行機でインド巡りをするのは楽ではない」ということでした。
前もっての予約もなしで、 空港で決めるのですから、5万円の乗り放題航空券を持っていても、乗れる便が少なすぎます・・。
あとで計算したら、結局その都度航空券を買うのと料金は変わりませんでした。欠航とかがあれば、むしろマイナスになってしまいます。大都市間だけを移動するのならともかく、行きたい都市が小さければ、便は毎日ありませんから、乗り放題切符も効力を発揮できません。
結論として、「もう決して”乗り放題航空券”には手を出しません!!」