2011年、香焼町から伊王島町(沖ノ島+伊王島)に渡る橋が完成。名付けて「伊王島大橋」。 船で行き来していた時代を思えば、便利になったというか・・・味気なくなったというか・・・。
橋を渡ってしばらく行くと左手に教会が見えてきます。さすが長崎!離れ小島だった沖の島だってこんなにエキゾチック・ムード満々!!
この伊王島(沖ノ島+伊王島)は、江戸時代、キリシタン弾圧を逃れた信徒たちが住んだ島です。離島だった為、「島原の乱」以降、天草方面からキリシタンたちが避難してきたそうです。
「禁教令」直前には、日本には37万人ものキリシタンがいたといわれています。キリシタンの処刑は残酷でした。明治時代、”神国を穢す”というのでその遺体は焼かれ、その灰はこの伊王島沖まで持って来て捨てられたといいます。
1935年、海底炭層が発見されました。以後、黒ダイヤの街として発展。1972年閉鉱しました。
日鉄伊王島炭鉱があり、最盛期の人口は7600人以上だったそうですが、今は800人位らしい?けれどもカトリック教徒の人口比率は日本一だそうです。
沖ノ島を後にして更に進んで行き、橋を渡ると本来の伊王島に入ります。島の先端を目指して更に更に突っ走る~~うっ。人里離れた頃、右手に海水浴場の小さな看板があります。
宿舎のお風呂でタオル番をしていたオバサンに、「硫黄島で見る所はありますかあ~?」と聞いたら
「夏だったら海水浴場~~」という返事。
《えっ?今は春ですが・・・。春だってあるんじゃあない?冬だって、秋だって海水浴場はありますよね~》
「きれいですか?」というと、心外そうに ぶすっと
「きれかよっ!!」だって。
この海水浴場、お洒落にも「コスタ・デル・ソル」と命名されています。
スペイン語で「太陽の海岸」という意味だそうです。これまたエキゾチック・ムード満々!!ステキな、フテキな名前じゃあなかと。
この名前に心惹かれたのですが、先を急ぐ一人旅の私は、海水浴場はパスしました。幸いにも夏ではなかったので。
島の先端近くに伊王島灯台があります。
英、米、仏、蘭の4か国と結んだ江戸条約で、全国に作られた8灯台のうちの1つです。
1871年(M4年)本点灯しました。その後、原爆の被害を受けましたが、ドーム型の天井部分は140年前のままだそうです。
この日の宿泊は宣伝力旺盛な「長崎温泉やすらぎ伊王島リゾートホテル」。本当は長崎の中心部に泊まりたかったのですが、めぼしいところは生憎満室。
ネットで調べたらこのホテルが一番に飛び出してきたんです。中心部から遠いのでパス。
検索し直したらまたこのホテルが飛び出してきました。再度パス。
もう一度違うサイトで検索したけど、一番に出てくるのはまたしても「やすらぎ伊王島リゾートホテル」
名前は立派だけれど、この日、他の目ぼしいホテルは満室なのに、空いているのにはわけがありそう~~。あやしい![]()
再度検索してみるものの、他によさそうなところが見当たりません。どうせ1泊だから、マ、いいか~~とここに決定![]()
灯台に行く途中の右手にありましたが、どこが入口かわからない。進んでいったら温泉施設の駐車場まで直行してしまいました。Uターンして戻ってみたけど、大きな施設だということは分かったけれど入口が不明。またUターンして温泉施設へ。駐車場でまたUターン。3度繰り返した後、遂に入口発見
道路沿いにあるのになぜわからなかったのだろう?ナビだって「目的地に着きました。案内を終了します」と3度も言ってくれた。なのになのにこの入口がぜんぜん解りませんでした。なぜ?なぜ?不思議の国伊王島~![]()
そう思って玄関ロータリーを回っていたら、さっきの入口前にホテルのバスが移動してきました。丁度、入口の所に陣とっています。道路を走りながら探すと入口が見えないトコロ。バカバカバカ![]()
室は一人でも32㎡。広め。お洒落なバルコニー付。何しろリゾートホテルですから。設備はまあまあええわ![]()
でも問題は~~~~匂い。湿気臭いというか、空き家臭いというか・・・そんな匂いが立ちこめている。こりゃダメだ!とキャンセルも考えてみたけれど、一晩だけだから・・と気を取り直してバルコニーを開け放って急場をしのぎました。桜の開花も終わった季節とはいえ、日暮れ時はまだ寒い。寒さか?臭いか?苦難の夕刻~~。大きな呼吸は厳禁。微かに酸素を吸って、大きく吐く。。。![]()
そんな宿でも温泉を持っています。しかも源泉かけ流し~![]()
室にいても寛げない。ならばイザ温泉へ![]()
室のドアはもちろんカードキーではありません。300円で合鍵が作れそうな年代物のアレ。鍵をかけて抜こうとしたら、ムムム・・抜けません。孤軍奮闘して何とか鍵穴から取り出したものの先が変形してしまったような・・・
ドアの取っ手の金具に押し付けて修復を試みたら前よりもスムーズに抜けるようになりました。ホッ![]()
温泉には湯船が幾つかあってなかなかいい感じです。![]()
露天風呂に張り紙がしてありました。
「すだれは上げないで下さい。お客様のお姿が外から見えます」
な、な、なんだ
おりしも台風のような突風と大雨に見舞われた直後でしたので、すだれは全開状態。
おどろいちゃいましたねぇ~。若い女性が慌てていましたが、暗いから美形も醜形も判別不能~![]()
何だかいろいろ笑えちゃうホテルでしたが、お風呂の帰りに渡り廊下の壁をふと見たら ペンキでこう書いてありました。
「たとえばそれが幸せかどうかは
あなたの心がきめるもの」
これを読んで、急にこのホテルに友情を感じてしまいました。![]()
また翌日泊まったホテルの駐車場には
「一番のお土産は 無事に帰ること」 と書いてありました。
長崎っていい街ですね~。私もここで生まれ育ちました。![]()



