こんばんは。吉田淑恵です。
毎週水曜日に、うちの近所をまわる
お豆腐屋さんがいます。
木綿豆腐が、全国第2位を取ったことがある
確かに美味しいお豆腐です。
「パ〜ぁプ〜ぅ」「と〜ぉふ〜ぅ」っていう
あの笛の音を響かせて、
小さな冷蔵トラックが回ってきます。
このお豆腐屋さん、とっても商売上手。
はじめて近所をまわり始めた頃、
我が家にもピンポンして来たんですよ。
「これから毎週水曜日に、ご近所を
まわらせてもらいます。
音がうるさいかもしれません。
今日はご挨拶をかねて、
受賞した木綿豆腐をお持ちしましたので、
ぜひお召し上がりください。」
いや〜完璧でしょう!
いつ来るのかも、きちんと伝わるし、
試食を貰う理由(うるさくする)も
正当性があるし、
かと言って大してうるさくないし、
なにせ、食べてもらえば良さがわかる!
美味しいって分かっていれば、
買いますからね。
うちも買ってますからね。
しかも、お豆腐だけじゃなくて、
週替りのレシピもついているんです。
やっぱり、モノよりコトが売れる時代。
レシピが付いていると、試してみたくなるので
その分、多めに買います。
そして、袋につめるときに一言。
「袋はおひとつでいいですか?」
これを言われると、
「あ、あの人にもおすそ分けしてあげよう!」
っていう発想が生まれます。
おすそ分け、しましたよ。
町内ではないけど、校区内のママ友に。
そしたら、やっぱり美味しい。
ママ友に
「こっちにも来てもらって」って言われ、
翌週、お豆腐屋さんに
言ってみたんですよ。
「〇丁目のほうは行かないんですか?」
そうしたら、
「〇丁目の方は、買われる方が
少なそうなので、ルートじゃないんです。」
「ご住所を教えていただければ、
そのお宅にお届けに参ります。」
わが家のあたりは、私たちと親世代の
2世代が混合している地域。
〇丁目は、比較的若い世帯が多い。
そのお豆腐屋さんが言うには、
「若い世代の人たちは、
一丁220円のお豆腐は、
あまり買われないんです。」と。
確かに~!
スーパーでは、
質はこのお豆腐よりは落ちるけど、
一丁38円で売ってる。
少し値が張るお豆腐に価値を見出すのって、
ある程度の年齢以上の人だわ。
その、まわってきて欲しいと言っていた
ママ友宅は、同居しているし。
いや~
お豆腐屋さんの戦略、
マーケティング力に脱帽です。