また面白い本を見つけました。
もうね、「生まれて、すみません」
どころの騒ぎじゃないんです。
さすが、ネガティブの申し子。
マイナスオーラの名言集ですが、
一周回って笑えてきます。
わたしは
コミュニケーションの講座で
「ポジティブな言葉を使いましょう!」
というお話をします。
言葉にはエネルギーがあって、
悪口や文句ばっかり言っていると、
どんどんマイナス思考になるんですよね。
でもね、いつもいつも
ポジティブポジティブって
言われていたら、
なんかしんどいときも
ありますよね。
そういうときには、
自分よりも突き抜けて
ネガティブなこの本を読むと
ちょっと元気が出ます。
中でもやっぱり、
『人間失格』ははずせないです。
私の好きなシーンはここ。
(それは世間が、ゆるさない)
(世間じゃない。
あなたがゆるさないのでしょう?)
(そんな事をすると、
世間からひどいめに逢うぞ)
(世間じゃない。あなたでしょう?)
(いまに世間から葬られる)
(世間じゃない。
葬るのはあなたでしょう?)
それよ、それ!
そう!それそれ!
なんだかね。
世間がそう言っている。
親がこう言っている。
他の人たちもこう言っている。
それって、完全に思い込み、
“個人的な解釈” なんですよね。
でも、それに気づかない人が
多いんですよね。
太宰治を読んでいると、
あまりにもネガティブすぎるので
作品中の思想や考えを通して、
客観的に
自分を見直すことができます。
(ほぼ全編ネガティブなので
お好きな作品をどうぞ)
いつもいつも
ポジティブポジティブだと、
気がつかないこともありそうです。
たまにはネガティブにも
触れましょう。
物語の続き。
この主人公、
とっても正論を言っているのに、
この喉まで出かかっている
この言葉を飲み込んで
ちょっとおどけてみせるんです。
この場では
言わないほうがいいのかな~?
いつの時代も、
コミュニケーションって
奥が深いです。