いきなりちょっと堅い話。
人が離れて行ったり
まとまらなかったり
動けなかったり。
そんな組織には共通点があります。
それは、
組織のビジョン・ミッション・
フィロソフィーが明確でない。
そしてそれを
言葉にできていない。
ということ。
明確になると強い組織に
わたしは今、このことに
いろんな角度から遭遇していて、
直近の課題でもあります。
じゃあ、
そのために何をしたらいいのか?
私は、まずはじめに
この本を読み始めました。
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ビジョナリー・カンパニー 2 - 飛躍の法則
2,420円
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なぜこの本かというとね。
サイボウズの青野さんが
読んでいたから。
サイボウズの青野さんはその昔、
組織のビジョンを作るために
社員数人で合宿をしたんです。
その名も
『ビジョナリー合宿』。
その時、
合宿に参加する前に
参加者全員で読んでおくことにした
という、いわば課題図書。
それが、この
という本。
この青野さんのエピソードは、
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チームのことだけ、考えた。――サイボウズはどのようにして「100人100通り」の働き方ができる...
1,650円
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この本に書いてあります。
本を読みながら、
その場で迷わずポチりました。
内容も値段もほぼ見ずに
即買いです。
なぜ即買いか。
だって
「青野さんが読んでいるなら
間違いない」
これ重要ポイントです。
サイボウズは、
グループウェアを作っている会社。
離職率の低さでも有名で、
斬新で独自の働き方ができる会社です。
青野さんもはじめから
いい組織が作れたわけではなく、
専門はシステムで、
組織運営の専門家ではなく、
苦悩と試行錯誤の末に
今のサイボウズを作り上げています。
わたしが
を友人に紹介したときも
同じ反応でした。
苦境から這い上がって
成功した “当事者” の話。
こんなに説得力のあるものは
ありません。
セミナーや研修を作るときにも
「なぜあなたが語るのか」
ということは、とても重要です。
太っている人のダイエット教室なんて
だれも行こうとは思わない。
それと同時に、
もともと痩せている人の
ダイエット教室も、参考になりません。
からだの仕組み、やせる仕組みを
ただ知識として持っている専門家の
ダイエット教室もまた、
生徒さんの結果がでないでしょう。
わたしが子育てで悩んだ時、
一番苦しめられたのが
実は《専門家のアドバイス》でした。
知識面では、専門家には勝てません。
だから専門家の意見って、
絶対だと思ってしまう。
困っている人は
「そんなこと わかってるけど。
その通りにできないから
困ってるんだけど。」
と感じて、さらに
『できない自分』を責めてしまう。
それと同時に
「この人は、自分が実際に
困ったことがないから、
わたしの気持ちなんて わからないよね」
と、当事者ではない専門家との間に
高くて分厚い壁ができてしまう。
わたしも
娘の不登校に悩んでしました。
だから、
『不登校児の親の悩み』はわかる。
でも、ずっと見てきたからと言って
『不登校児の悩み』は
やっぱり解決できないんじゃないかと
思います。
苦境から這い上がって
成功した “当事者” だからこそ
「この人が言うんなら 間違いないよね!」
が生まれるのです。
その点を見失わずに
自分の研修作りや、
組織のミッション作りをしようと
思った、という学びのシェアでした。