今日は誕生日でした。

無事に45歳になりました。
 
たくさんの方に
お祝いメッセージをいただいて
 
改めて、
まわりのたくさんのみなさんに
生かされているんだな、
と感じました。
 
ありがとうございます。
 
 
 
今日は 誕生日ということで、
わたしの生きる使命
“ライフミッション”について
聞いてください。
 
 

私のライフミッションは、

 

「自分の経験や学びから得た

知識や情報を、

多くの人にシェアして役立てたい」

 

 

その中でも、

 

「的確なコミュニケーションを

広く伝えることで、

 

人間関係から引き起こされる

ネガティブな事柄に

 

悩んだり、

あきらめたりする人をなくしたい」

 

ということです。

 

 

 

私は現在、

コミュニケーションの視点から

ミスや離職を防ぐ

研修講師をしていますが、

 

以前は

臨床検査技師をしていました。

 

 

 

なぜ私が

自分の持っている情報を

コミュニケーションを

伝えていきたいのか。

 

 

コミュニケーションの重要性に

気づいたキーとなったのは

《医療ミス》と《子育て》でした。

 

 

ドロップアウトの
きっかけは《医療ミス》

 

私は大手臨床検査センターの

ブランチラボで働いていました。

 

その検査室では、

お互いにフォローし合って、

とてもいい人間関係に恵まれました。

 

 

 

検査室のメンバーはもちろん、

 

検査センターからすると

お客様の立場に当たる

病院の職員さんやドクター、

看護師さんも、

 

プライベートでも

仲良くしていただきました。

 

 

ルーチンワークをこなしながら、

遊びも充実していて、

楽しく過ごしていました。

 

 

 

そんな中、

私はある医療ミスをしました。

 

 

 

ある日患者様から

 

「出産したときに

言われた血液型と違うんだけど」

 

と言われて、

そのミスは発覚しました。

 

 

 

血液型の誤報告、

二人の患者さんの結果を

入れ替えて報告していました。

 

 

自分が準備した2本の血液検体が、

運用の認識の食い違う人の

手が入ったことで

入れ替わっていました。

 

 

私は入れ替わっていることに

気が付かずに、

検査と報告してしまったのです。

 

 

幸い、入院前の予備検査で

大事には至りませんでしたが、

 

対患者様、対病院、

対社内の関連部署へ、

 

原因と対策のレポートを

持って説明や謝罪に行きました。

 

 

 

患者様の

「やっぱりね~!

おかしいと思ったのよ~!

あははは~」

 

という、

大阪のおばちゃんらしい

明るい対応に助けられました。

 

 

 

ドクターからも、

再発防止の注意と共に

 

「何も医療処置が

行われていないから、

大丈夫だから」

 

と逆に励まされました。

 

 

 

上司は、

自分の責任だからと、

各方面へ頭を下げて回りました。

 

 

 

たくさんの許しと

あたたかいフォローを

受けていたにも関わらず、

 

 

私はそれを

素直に受け取ることが

できませんでした。

 

 

周りへの感謝はありましたが、

それ以上の、

 

医療ミスをする不安と恐怖感が

心の大部分を占めました。

 

 

医療ミスは、
起こした側にも傷が残る

 

なぜそのミスが起こったのか。

 

今回自分の起こした

ミスの原因分析と

対策を立てることが命じられました。

 

 

 

当時の私が出した答えは

「私のルール違反」。

 

 

 

あの時の私には

この答えが精一杯でした。

 

 

それ以降、

医療ミスをする不安から解放されず、

私はずっと「怖い怖い」と思いながら

検査業務を続けました。

 

 

(このミスが

「的確コミュニケーションを

取っていれば防げるミスだった」

と思えるようになったのは、

18 年後です。)

 

 

 

血液型の検査は

分析器では行わず、

人の手と目で行います。

 

 

そのため、

準備から結果報告までの

いくつもの行程を、

 

二人でダブルチェックを行う

決まりになっていました。

 

 

しかし、

その日の担当者は、

シフトの関係で私一人。

 

 

他の分野の人も忙しそうだったので、

ダブルチェックのために

誰かを呼ぶことができませんでした。

 

 

 

ここが私のルール違反です。

忙しそうでも

呼ばなければいけなかった。

 

 

 

声をかけづらい雰囲気でもなく、

不安な人間関係でもありません。

 

 

ただ逆に、

仲が良かっただけに

「忙しそうだし、申し訳ない」

という気持ちから、

 

声をかけずに一人で行う

という勝手な判断でした。

 

 

 

それと同時に、

運用の問題や

シフトに関することなど、

 

私以外にある原因について

ミスをした側からは

言ってはいけない

 

という思い込みもありました。

 

 

 

「検査が怖い。

もう検査業務を続けられそうにない。」

 

私は上司に相談し、

医療業界からドロップアウトしました。

 

 

《つづきは明日へ》