引き続き、
中田敦彦さん(オリラジあっちゃん) の
講演会からの気付きのシェア。
質疑応答のコーナーで
地元の医大生から
こんな質問がありました。
「世界の困っている人に
医療を届けたいと思って
医学の道を志したけれども、
実習をしていくあいだで、
日本にも困っている人が
たくさんいることを
目の当たりにした。
自分が救うべきは
日本か世界か、
迷いはじめてしまった。
どうしたらいいのか。」
なんという高次元の悩み!
こんな若者がいるなんて、
日本もまだまだこれからが
楽しみだ!
初志貫徹か、軌道修正か。
ブレないのも大事、臨機応変も大事。
それに対して
あっちゃんの考えは
「まずは目の前の人を。」
わたしも、そう思いました。
なぜなら、
直前に
『論語と算盤』
を読んでいたから。
これが、渋沢栄一さんの言う
『蟹穴主義』。
カニは自分の甲羅に似せた
穴を掘ります。
甲羅の入る大きさでいい。
すなわち、身の丈以上のことを
一気に求めないということ。
これ、あきらめるとか
成長しないとかいう
意味ではありません。
自分は「大きな仕事」を
成し遂げるんだ!
と、思っていても、
「大きな仕事」は
「小さな仕事」の
積み重ねてあることを
忘れてはいけない。
だから、まずは
「自分のできることを
自然にやる」
ということ。
《小さな仕事の積み重ね》
わたしのコミュニケーションの
企業研修の中でも、
目標設定と課題のクリアの項で
お話ししています。
大きな目標を立てるときには、
それまでの過程を
スモールステップにわけて
課題の設定をしてください、と。
いきなり大きなことではなくて
小さな課題をいくつもクリアして、
OKを貯めてください。
その間に、
自分の得意なことや
好きな分野が
だんだんはっきりしてきます。
そうすると、
強みが意識して生かせるように
なるので、
大きな目標への
課題クリアも楽になります。
質問した医大生も、
まずは自然にできる目の前の人から。
それから世界へ目を向けても
遅くはないんじゃないか。
この “身の丈” っていうワードは
社会起業で成功されている
先輩方からは、よく聞きます。
なにかを成し遂げようと
するならば、
まずは無理なく
今、できることから。