好き嫌いって、

だれにでもあると思います。

 

 

子どものうちは、

「好き嫌いせずに食べなさい!」

って言われたし、

 

人間関係でも

好き嫌いはよくないと思いつつも

「やっぱり 人間だもんね」

なんて、言い訳をしてみたり。

 

 

 

私、ありがたいことに

たべものの苦手って

ほとんどありません。

 

 

唯一の苦手だったアボカドも

40歳を超えてから

克服しましたし。

 

 

今日は、食べ物ではなくて

 

30年来の “苦手な人” を

克服したお話です。

 

先日もお話した、

最近ハマっているものの一つ

 

オリラジあっちゃん こと

中田敦彦さんの youtube大学。

 

 

youtube大学には

“エクストリーム文学”という

カテゴリーがあります。

 

 

名作のあらすじを

面白くまとめてあって

 

さらに

背景などを含めた解説には

毎回唸らせられるものがあります。

 

 

 

その中に、私の苦手なものがアセアセ

それは、

 

 

森鴎外。

 

こんなこと言ってはナンですが

本当に嫌いです。

 

文豪の中でも、

唯一、大嫌い。

 

 

なんで嫌いなのか。

 

 

中学の時

国語の教科書で

『舞姫』を読んだから。

 

 

 

舞姫のあらすじは、

こんな感じです。

 

 

主人公の官吏・太田豊太郎は、

ドイツに留学したときに

踊り子のエリスという

彼女ができます。

 

同棲中に

エリスは豊太郎の子を

身篭りました。

 

でもそんな中、

豊太郎は

日本へ帰国することを

勝手に決めてきます。

 

友人の誘いによって

日本でいい地位が

約束されたからなんです。

 

 

豊太郎、エリスに

隠し事をしたまま。

 

不安のあまりエリスは

わけがわからない状態に

なります。

 

妊娠中なのに!

 

 

そして悪いことに

誘った友人が真実を

エリスにばらしちゃう。

 

聞かされたエリスは

衝撃の余り発狂。

 

 

最後のシーン。

エリスは

生まれてくる赤ちゃん用の

服を握りしめて

狂って泣き叫ぶんです。

 

 

なのに豊太郎

日本に帰っちゃう!

 

最低!クズ男!

 

しかも、この豊太郎、

モデルは森鴎外自身だという。

 

 

上矢印上矢印上矢印

ここまでが

中学の授業で習った内容。

(記憶違いだったらごめんなさい。)

 

 

こんなことを聞かされて

中学女子に

支持されるわけがないアセアセ

 

 

それ以来、

森鴎外には一切触れない

人生を歩んできました。

 

 

 

ところがですよ。

 

エクストリーム文学で

森鴎外の『山椒大夫』の

解説と遭遇。

 

 

他の作家さんの題材も

一通り見終わって

 

やっぱり面白いんだよな~

あっちゃんの解説。

 

 

 

どうする?

森鴎外、観る?

 

 

 

ここは、

あっちゃんの顔に免じて

意を決して、観るか。

 

 

観てみました。

 

 

あら。面白い。

山椒大夫、悪くない。

 

 

ついでに

娘(中学3年生)の

国語の教科書にある

『高瀬舟』も

 

読んでみました。

 

 

あら。面白い。

高瀬舟、悪くない。

 

 

 

あれ?

森鴎外嫌悪症、克服?

 

 

 

さすがにまだ

舞姫には手は出ていませんが

 

もう生理的にムリ!

っていうほどの

嫌悪感はなくなったかも。

 

 

 

これ、心理学的には

《同一化》っていいます。

 

同一化とは、

自分と相手を無意識のうちに

混同させてしまい、

 

相手の行動や考え方を

自分のものと認識してしまう

現象のことです。

 

 

好感を持っている人に

おすすめされると

「それ、良さそうピンクハート

ってなりますよね。

 

 

相手の好きを

自分の好きと混同させてしまう。

 

好きな人のものを

好きになる状態です。

 

 

 

この同一化を逆手にとって

苦手が克服できます。

 

 

自分の苦手な人と

仲良くしている人と

仲良くしてみる。

 

(※ただし、その仲良しさんは

自分が友好的にみている人に

限ります)

 

 

あの人が言うんなら、

そんなに悪い人でも

ないのかも?な状態を

作るのです。

 

 

(※これ、

逆もあり得るので要注意。

だから、

なるべく悪口を言う人とは

距離を置きましょう。)

 

 

試してみてください。

 

こうやって、

少しでも嫌いな人が

消えていくといいですね。