関ジャニ∞の錦戸亮が

ジャニーズ事務所からの退所を

発表しました。



 

プライベートの私は

いわゆる“ジャニヲタ”というもので、

生活の8割くらいは

関ジャニ∞を中心に回っています。

 

 

 

一方仕事では

“人が辞めない職場づくりのお手伝い”

として、

 

コミュニケーションの視点から

ミスや離職を防ぐ研修講師を

しています。

 

 

今日は普段のヲタ目線ではなく

人が辞めない職場づくりという観点で

悲しみを紛らわせようと思います。


 

ちなみに、

錦戸亮脱退のうわさは

ゴールデンウィーク前

(=ツアー申込受付開始前)

からあって、

 

夏のツアーの様子からも

ある程度の

ほぼ確信に近い覚悟は

できていました。

 

 

発表された当日は

とてもじゃないけどブログをかく

精神的な余裕はないと思います。

 

 

というわけで、この記事は

近々発表されるであろうことを

予測して、

9月3日に書かれたものです。

 

 

**********

 

 

私のやっている研修は、

《のびやか職場創生プログラム》

といって

 

安心安全・ポジティブな職場をつくり

正しく意見交換をして、

適切な業務改善をしよう

というものです。

 

 

 

月に1回、90分

集まってワークをして

 

毎回、ワークが終わったあとに

自分の職場についての評価と

自分のモチベーションの確認を

します。

 

 

定期的に

新しい視点でものを考え、

今までの固定概念をなくし、

自分をみつめ直すことをすると、

 

 

やりたいことや目標が

だんだん明確になってきて、

やる気がでます。

 

 

職場としての活気も生まれ

生産性も上がります。

 

 

 

 

けれども、

やる気の出た人が

それを現職で活かすのではなく、

離職してしまうこともあり得ます。

 

 

 

 

なぜ、辞めてしまうのか。

今回は2つあります。

 

1つめは

 

 

 

辞めることで

自分の夢を叶えたいから。

 

 

 

今の職場に残ったほうが

理想に近づけると感じたならば

辞めないのです。

 

 

錦戸亮が

どうして辞める決断をしたのか。

 

 

 

そこには、昨年退所した

関ジャニ∞のメンバーだった

渋谷すばるの存在が

大きいと思います。

 

 

 

 

すばるも、

自分の夢を実現したいために

昨年の春に

ジャニーズ事務所を退所しました。

 

 

 

バンドを中心とする関ジャニ∞は

2015年に始まった音楽番組

関ジャム 完全燃SHOW』で

本格的に音楽の勉強をはじめます。

 

 

 

番組内では音楽のプロから

いろんなマニアックな話を聴き、

 

すばるは、本格的に音楽の道へ

進みたいと思うようになります。

 

 

 

やりたいことや目標が明確になり

やる気が出たパターンです。

 

 

 

ではなぜ、

すばるは退所を選んだのか。

 

 

 

残ったほうが理想に近づけるとは

思えなかったからです。

 

 

 

退所の記者会見でも、

「ジャニーズ事務所のなかで

目標とする先輩はいないのですか?」

 

という質問に対し

 


 

「目標とする方がいたら、

辞めてないと思います」

 

と答えています。

 

 

 

錦戸亮の憧れの先輩は

渋谷すばるです。

 

 

すばるが脱退・退所することで

 

辞めたときのすばると同様に、

事務所に目標とする先輩が

いなくなってしまったのです。

 

 

 

スキルもモチベーションも

あがったのに、辞めてしまう。

 

 

ジャニーズ事務所からすると

非常にもったいないです。

 

 

 

離職を防ぎたければ

 

現職を続けたほうが夢が叶いそうだと

思わせるような、

職場にするしかありません。

 

 

 

 

そしてもう一つ。それは、

 

 

渋谷すばるに

“遠くへ行ける象”

見てしまったから。

 

 

 

玉乗り上手なサーカスの象は

本当は狂暴で 暴れんぼうです。

 

 

なのにサーカスの象は、

小さいうちから鎖につながれています。

 

遠くへ行こうとしても

鎖に引っ張られて、遠くへ行けない。

 

 

この

“行けない”という体験を繰り返すと


自分の心の中で

“これ以上は行けない”

という《思い込み》を作ってしまうのです。

 

 

これを

“心理的限界”といいます。

 

 

 

体が大きくなって

簡単に鎖を壊せるようになっても

 

たとえ、鎖をはずしたとしても

 

 

象は“これ以上は行けない”と

思い込んでいるので、

遠くへ行こうとしません。

 


行ける能力はあるのに。

 


 

そして、この象が

遠くへ行こう!となる方法は

たったひとつ。


それは


“行ける象”を見せること

 

 

行ける象を見て、はじめて

“自分も行けるかもしれない”

に変わります。

 

 

 

この“遠くへ行ける象”が

錦戸亮にとっては

渋谷すばるだったのです。

 



 

すばるは、

 

退所後わずか4カ月で

ファンクラブを立ち上げて

アルバムリリースを発表しました。



 

今まではほとんどいなかった

ジャニーズ事務所を辞めて

夢を叶えつつある人を

見てしまった。

 

 

 

錦戸亮は

ジャニーズ事務所に入ってから

21年間、

“事務所を辞めたら仕事がなくなる”

という、見えない鎖で

つながれていたのでしょう。

 

 

 

その鎖を切ってしまったので

錦戸亮の退所は

防ぎようがなかったのだと思います。

 

 

 

関ジャニ∞からメンバーが減るのは

とても残念です。

本音を言えば、亮もすばるも

残って欲しかったと、未だに思う。


やっぱり

関ジャニ∞の渋谷すばる、

関ジャニ∞の錦戸亮、

が好きだったな。



それは実は

どの職場にも言えることです。


 

できれば、

やる気の上がった人たちが

その場に残って

活躍して欲しい。



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さて。

 

これまで、

“防げなかったのか”という

視点で分析しましたが。

 

 

 

果たして、

離職を防ぐことだけが

正解なのか。

 

 

職場からみたら、

貴重な人材が流出してしまうことは

損害でしょう。

 

 

ただし、本人からしたら

そこに居続けるのは

本人にとって幸せなのか。

 

 

 

バスケをしてみたくなった子を

野球部に引き留めるのは

幸せなのか。

 

 

きっと、バスケがやりたいなら

バスケ部に変わったほうが

いいですよね。

 

 

 

人が辞めない職場にしたいと

思うのならば、

 

やみくもに

引き留め作戦をしてもダメです。

 

 


職場全体で

“夢がかなえられる風土”を

 

すなわち

そこに残ることで幸せを感じる場を

つくるほか、ないのです。