25日の夜に息を引き取って
28日のお通夜の日。
葬儀社の方が迎えに来られて
ホールに向かう時。
ちょうど迎えに来られる頃、
雨がパラパラと降り始めた。
これは車に移すの大変だな、と思っていたら
支度が済んで、車に移る時には止んでいた。
これはきっと涙雨だね、と
子供達と話していた。
夫が、家を去ることを悲しんでいると思った。
家にいる間は、今までの延長みたいな感じで
普通に話しかけていたけど
次に帰って来る時は、
違う姿で帰って来ると思ったら
怖くて仕方がなくて
葬儀屋さんが迎えに来るまで、
ベッドの横について
ずっと夫の顔を見ていた。
見送る時にまた涙。
翌29日。
葬儀の朝に、お義姉さんたちと
お棺に入れる好きだった食べ物を買いに行こうとしたら、土砂降りの雨。
雷もすごかった。
一旦止んだけど、
葬儀から出棺にかけても
降ったり止んだり。
なのに、火葬が終わる頃には晴れてきた。
さすが〇〇だね、と
お義姉さんたちも言っていた。
夫が私達との別れを
告げていた?惜しんでいた?悲しんでいた?
本心はわからないけど、
夫なりに私達見送ってくれる人との
ふんぎりをつけたのかな、と感じた。
何とも印象的な天気だった。
にしても、
お通夜の日にお迎えに来た時の雨…
迎えに来た時にパラパラと降って
車に乗る時には止むって…
最後まで気遣いの夫らしくて、いじらしい。