「あなたの知らない俵屋宗達 ―風神雷神図屛風から謎の絵師・宗達の素顔に迫る。」
に行ってまいりました。

板橋区立美術館元館長の安村先生は、

「資料が残っていないので、こう考えてもいいのではないか、と言っているだけです。 
必ずしも定説に従はないで、作品を見ながら独自に考えてみました。」 

とおっしゃっていました。



以下、対談の抜き書きです。

「描き方について見ると、宗達から光琳へはつながりはありません。

宗達のピークは、「蓮池水禽図」のころと言えるのでは。
蓮池水禽図は、鳥の羽が水に濡れている様子まで水墨のみでよく描かれています。

長谷川等伯は湿った空気感を松林図屏風で描いたが、物が濡れた表現まではいかなかった。

俵屋は京都でもともと扇屋の工房で、色紙なども描いていて、そのため四角の屏風は得意だったのではないでしょうか。

俵屋宗雪が後を継ぎ、前田家に呼ばれ加賀藩へ。 それ以降も“俵屋”は継承されていったのでは。
どう考えても19世紀頃のものにしか見えない作品が存在していて、俵屋工房は江戸の末期まであったのではないかと考えられます。」

以下、講座の紹介からです。

「同時代に活躍した本阿弥光悦と共に琳派の祖と仰がれる宗達だが、現代の人気や知名度とは裏腹に、どのような人物であったのかを示す史料もなく、正確な生没年すらわからない。

『芸術新潮』俵屋宗達特集の刊行を記念して、特集の監修者で、板橋区立美術館元館長の安村敏信さんと、特集の執筆者で美術ライターの橋本麻里さんとともに、宗達の謎と魅力に迫る。」

◯3月29日開催:『芸術新潮』俵屋宗達特集刊行記念講座

「あなたの知らない俵屋宗達 ―風神雷神図屛風から謎の絵師・宗達の素顔に迫る。」
 
出演:安村敏信さん×橋本麻里さん http://bit.ly/1buVZXL 
「いかに都市のモニュメントをアートにしたのか。
― マーライオンをホテルにした美術家 西野達に作品制作の裏側を聞く。」
に行ってまいりました。

驚くことの多いお話でした。 以下、お話から抜き書きです。

「街灯を室内に取り込む作品のときは、アイデアが実現できる場所を求めて半年ほど町を歩き回りました。
作品の内覧会にて、街灯が点灯したときに、参加者から拍手が起こりました。

シンガポールのマーライオンをホテルにした《The Merlion Hotel》の場合は、シンガポールがアートに力を入れているという方向性と合っていました。

ニューヨークのコロンブス・サークルのコロンブス像をリビングルームにした《Discovering Columbus》は当時のブルーンバーグ市長の理解があったので実現できました。

豆腐で仏像を作り、醤油を頭から噴水のように吹き出させる作品は、内覧会の後崩れてしまいました。
片付けるときには匂いに悩まされました。」

◯クラウドファンディングプロジェクト「《西野達プロジェクト》の紹介です。

集英社が運営をするアート情報サイト「HAPPY PLUS ART」において、
西野さんの活動をサポートし、作品制作を応援するためのクラウドファンディングプロジェクト
「《西野達プロジェクト》日本全国津々浦々に西野達をプレゼンするためのツールを制作し、作品制作につなげる」 https://art.flagshop.jp/project/1 
が立ち上げられました。

これは、プロジェクトに賛同した人からネット上で資金を集め、さまざまな形で西野さんの作品の周知と理解を深める環境を整えることで、日本での作品制作を1つでも多く実現させる試みです。

◯西野 達 にしの たつ さんの紹介です。

1960年愛知県生まれ。武蔵野美術大学修了後、1987年にドイツに渡る。ミュンスター芸術アカデミーで彫刻を学んだ後、
1997年より、大聖堂の風向計を取り込んでリビングルームのようなプライベート空間を創ったり、
コンテナをクレーン車でつり上げた部屋をカフェとして営業したりと、
街の公共物を取込んで大掛かりなインスタレーションを手がける。

◯青山ブックスクール ‏【3/29開催】 本・現場・美術 番外編5

「いかに都市のモニュメントをアートにしたのか。
―マーライオンをホテルにした美術家 西野達に作品制作の裏側を聞く。」

出演:西野達×鈴木芳雄。