多くの国の研究機関や、大学にてこの種の学術研究が行われています。
なにをするにも、やはり理論の構築や、シミュレーションによって、検証されねばなりません。ここでは、京都大学交通情報工学研究室のリーフの一部を紹介します。
ITSを利用した融合型交通システムに関する研究

高齢化や環境問題の深刻化が進んでいる現在、電車・バスなどの公共交通機関の高度化をはかる必要があると言えます。公共交通機関の利用が進まない理由として、乗り継ぎ時間等に起因する時間の不確実性や、乗り換え抵抗によるものがあげられます。

本研究では、各種の交通機関(デマンドバス、カーシェアリングシステム、路線バス、タクシー、 LRT、鉄道、マイカー等)の特性を活かしつつ、ITS技術を活用することで相互に問題点を補完し、一つの融合型交通システムとして地域全体の交通サービスレベルの向上をはかることを目指します。図-2は融合型公共交通システムの基本概念を示しています。

現在のところ、デマンドバス・カーシェアリング・路線バスを融合した新しい交通システムに対する利用意向分析、ならびに、デマンドバスの運行計画策定アルゴリズムに関する研究をおこなっています。