みなさん今日は。カウンセラーの橋本京子です。
9月最初の「命の授業」です。
以前、小・中学校を対象に『ありがとう』というテーマで
感謝の作文コンクールを開催したときのことです。
各学校の協力をいただき、沢山の作文が寄せられ
ました。その中から10人が選ばれ、まつもと市民芸術館で
表彰式とあわせて、入賞作品の発表をしたのです。
ところが、小学6年生の ある男の子が時間に遅れ、
作文も持ってこなかったので、発表することができません
でした。
なぜそんなことが起きたのか?
主催者側、私たちの連絡ミスでした。
でもその生徒にとっては、ただの小さなミスでは済まされ
ません。大勢の前で、自分だけが発表できなかった
のですから。
私たちは次の日、学校へ行きました。
すると少年は、謝る私にこう言ったのです。
「誰でも間違えることはあります。僕は大丈夫です。
僕のために、わざわざ来てくれてありがとうございました」
人の気持ちを考えて 許す ということ。
そこには争いは起きない。その少年から 平和 のひとつの
形を教えてもらったような気がしました。
今日はここでお時間です。
それでは、また来週までお元気で。 橋本京子でした。
(次回の放送は9月10日です)
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