萬葉の頃に使われていたヤマアイ(Mercurialis leiocarpa)を知った。
それ以外の野草も色々と教えていただいたが、一番印象に残った草だった。

根を乾燥させて砕いて擦り潰して、そこに水を加えると綺麗な藍色が出るが其のままでは色が落ちてしまうようだ。熱にも弱いようだ。布に色付けしてそこに、銅の化合物を色落ち止めに用いるとかなり色落ちしにくくなるようだ。

普通に育てると、冬場に凍結や雪の重さに耐えられないようなので、マルチやドームを用いて冬越しするとかして栽培するならば、永年収穫が出来そうだ。地下茎でも増加するので、根がやられなければ復活はするようだが、勢いが落ちるとちょっとでも効率良く収穫する事は出来ないかと思う。

今では合成インジコがあり、一キロ当たり7140円で売っているようだ。手間暇を考えたらそちらのほうが割安だ。
趣味でやるなら採算度外視でやれるから一度やってみようかなぁと思った。
高校の頃の話だが、一応は育てていたが栽培というより、まるで雑草のように生い茂っていたミントと葉の感じが似ているように思ったが、生育次第ではお茶の葉のような色になっている濃い個体もあったので、全体に薄い緑のミントとは違いがハッキリ分かった。似た植物を知っていると、覚えるのも速いものである。ほぼ一瞬で名前を覚えてしまった私だった。
当然、花の形も全く違うし生育する高さ的にも短いのがヤマアイの特徴のように思える。人が通ったような場所に多く見られるので古来の外来種のようにも考えられているようだ。