事件は物流現場で起こっている

事件は物流現場で起こっている

30数年、物流の現場で働いてきました。その時に思ったこと、考えたこと、感じたこと、をつらつらと書いていきます。年寄りの戯言です。

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PDCAって良く耳にしますね。

 

仕事のやり方の手法です。

現場の改善でも使います。

 

P:Plan    計画する

D:Do    実行する

C:Check   評価する

A:Action   再度行動する

 

という循環のサイクルを言います。

これは改善案を実行する際にとても役に立つやり方です。

一度(一周)で終わらせず、ずっとぐるぐると回すのが理想です。

ピッキングミスの改善を例にしてみましょう。

 

<Planする>

みなで話し合った結果、ピッキング棚の配置を変えてみる事にしました。これまでは品番順に並んでいましたが、同じ品番で色やサイズが違うモノのロケーションを離してみる事にしました。

 

<Doする>

WMSの登録を変更してピッキングリストに表示されるロケーションを直しました。朝礼で作業者に変更になった事、ピッキングミス削減のために行う事を説明して開始しました。

 

<Checkする>

1週間やってみたところ、これまで週に10件ほどのピッキングミスがあったところ、4件と大幅に減りました。

効果はあったと評価しました。

 

<Actionする>

発生した4件の内容を調べたところ、ピッキング数量の間違いでした。

ロケーションの配置は関係ありません。

皆はこれから数量間違いを防ぐ改善案を考えていく事にしました。

 

「そりゃ出来過ぎだろう。作り話だろう」という声が聞こえて来そうです。

確かにこんなに上手く行く事はなかなか無いですね。

 

PlanからDoは出来ますが、CheckからActionがなかなか難しい。

Checkで結果が見えなかったり、効果が出ない事もしばしばあります。

 

Checkで評価は出来ても次のActionに繋がらず、そこで尻切れトンボになってしまう事がままあります。

 

根本のPlan自体がなかなか出来ないという事もあるでしょう。

 

皆さんの知恵を持ち寄って、あまり意気込まず、ある程度の時間をかけてやるのが良いのではないでしょうか?

 

PDCAサイクルが上手く回っていくと良い現場になっていきます。

 

さてさて物流現場に関するネタが尽きました。

一旦ここでブログ更新をお休みします。

またネタが溜まったら投稿します。

 

お付き合い頂いた方々、いいねを押していただいた方々、どうもありがとうございます。

ではしばらくご機嫌よう。

無駄話のコーナーです。

以前ブログを作成する時にアウトラインプロセッサーが活躍するというお話をしました。

 

 

アウトラインプロセッサーはアイデアを整理するツールです。

そのアイデアを文章にするツールはどんなモノが良いのでしょうか?

 

私は適当なものが見つからず、悩み中です。

 

ブログに投稿する文章を作成するだけなので高度な機能は要りません。

私が希望する機能としては、

 

①サクサクと言葉を入力出来ること=レスポンスが早いこと。

 

②スマホとPC(MacBook)用のアプリがあり、片方で入力したものを自動連携出来ること。

 

③文書を入れるフォルダがあり、一覧で参照出来ること。

 

世の中には色々とテキストエディタがあるようですが、みな機能が多すぎます。

要らない機能の一つとしては、フォントの大きさや書体を変えられる事があります。そこはブログ上でやれば良いので。

 

ならばMac OSのメモ帳で十分じゃないか?と言われるかも知れません。

メモ帳は上記の②を満たしていません。

現在私は、スマホでは「メモ帳」という無料アプリを使っています。名前は普通ですが。

機能はシンプルで使い勝手が良いアプリです。

PC版がないので、作成した文書はAirdropを使ってPC(MacBook)へ送ります。

それをフォルダに一旦保存して、Macのテキストエディットで更新・修正しています。

 

 

①〜③を満たす無料のアプリが有れば良いのですが。

皆さんはどんなテキストを使われていますか?

良さげなモノが有れば教えて下さい。

前々回には改善のポイントをお話しました。

その一つに「標準化する」を上げました。

 

標準化するとは、「作業者全員が決められた同じ手順で作業を行う」というとこです。

 

そうする事で作業の品質を一定にする事が出来るわけです。

 

標準化の手順を決めるのは担当者一人ではなく関わる数人で決める事が重要です。

今までの作業手順・やり方を見直しながら、より良い手順を探していきます。

 

さて喧々諤々(ケンケンガクガク)の上、手順は決まりました。

そうしたら文書=見える形にしましょう。

形あるモノにしないと、忘れてしまったり、あれここはどうするんだっけ?と思った時に振り返ることができません。

逆に言うと、わからなくなった時にその文書を見れば良い訳です。

 

また個人のノウハウや記憶に頼らなくて済むので、担当者が不在になってもどうにもならない、と言う事態は避けられます。

 

この文書の事を『標準作業手順書』といいます。

英語ではStandard Operation Procedure、略してSOP(エス・オー・ピー)と呼びます。これからはSOPと記していきます。

 

物流だけでなく作業をする現場にはマニュアルはあります。

ではSOPとマニュアルはどう違うのか?

良く話題になります。

私の理解としては、一つの作業工程の全体の流れを規定するものがSOPであり、その中の部分的な作業のやり方を細かく決めて表現するのがマニュアルです。

SOP>マニュアルです。

でもネットで調べるとSOP<マニュアルとしている所もあるようです。

 

マニュアルはあなたの職場にもあるのでは?

でもSOPは作っていますか?活用していますか?

 

製造業の工場のラインではSOPは必ずあると聞きますが(言い過ぎか?)、物流現場では見ませんでした。

 

外資系の物流センター勤務の時に、品質管理グループから倉庫作業のSOPを作るように指示され、同僚と四苦八苦しながら作成しました。

SOPは作ったら終わりではなく、PDCAのプロセスで見直し、更新する事が肝要です。(PDCAについてはどこか別の所で語りましょう)

 

作って運用してみるとなかなか有用なモノでした。現場作業者はそうでもないかも知れませんが、マネージメントにとっては役に立ちます。

 

その後日系企業の物流センターに勤務した時にSOPを作ろうとしました。

しかし現場・同僚の同意が得られず作成する事が出来ないでいました。

 

新しい倉庫に移転する事になり、その際に社内の同意を得て作成する事になりました。

若手の現場リーダーを集め、自分の担当作業の手順を、フロー図にしていきます。文書や写真を入れたりもします。

書式を統一するためにソフトウェアを導入し、週一でミーティングしながら作成を進めました。

しかしなかなか進みません。リーダーとすれば現場の運用があり時間が取れないし、文書をまとめるのが苦手な人もいます。

 

フォローしながらなんとか全体が完成しました。分厚いファイル三冊になりました。

事務所には全部を、現場には担当箇所のSOPを配置していつでも閲覧出来るようにしました。

 

しかし(ばっかりですが)、せっかく作成したSOPが活用されていません。閲覧しないどころか、SOPで決めた手順でないやり方をしている事がしばしば起こります。

SOPの手順が適切でないならばSOPを改訂すれば良いのですが、それも面倒でやらない。

全くSOPの効果が出ませんでした。

 

やれやれ。

物流センターにSOPを導入する意味はないようです。

その後別の物流センターに勤務しましたが、SOPを作る事は端から諦めました。

私の数々ある失敗談の中の一つです。

 

SOPの書式、フォーマットについても語りたかったのですが、やや気分が落ち込んできたので今日は止めにします。