紙芝居について 

紙芝居は幼児や低学年のものというイメージがありますが、
紙芝居は民話などもあり、
低学年はもちろん高学年にも親しんでほしい話がたくさんあります。

今回は、紙芝居を作るという目標の下、
まず、紙芝居の楽しさを体験してほしいと思い、
紙芝居を聞く学習から始めました。

「紙芝居の文章は脚本」と言われるように、
紙芝居は会話中心にお話が展開します。
会話と地の文の機能を意識して文を作るいい機会になると考えました。

また、紙芝居は演じて観客に楽しんでもらうことで完結します。
声の調子で表現を工夫するいい場になると思いました。

子どもたちには、一人で絵と文を全部作るか、
2~3人のグループで作って、
責任のある仕事をしてほしいと思っています。

紙芝居を作るために紙芝居を学び、
作る紙芝居が興味をもってもらえるように、
展開を考え、文を練り、絵を工夫し、
朗読の練習を重ね、
グループのメンバーと協力する。

紙芝居を作るという学習は、
このように一つ一つの活動がバラバラでなく
総合的に関連し機能することが分かります。

関連することで、一つ一つの活動が動機を持ち
興味を喚起することでしょう。

それが本来の学びの姿だと思うのです。

 「いろはがるた」、「百人一首」について

旧仮名遣い、古文は、
低学年であれば「いろはがるた」、
高学年であれば「百人一首」など教科書にも色々取り上げられていますが、
コラム的な扱いにとどまっています。

それでINOこども塾では、
カルタを中心に継続的に学習に取り組み、旧仮名遣いに親しみ、
古文の素養の一つの足掛かりにしてほしいと考えました。

塾の授業の終わりの時間などに少しずつ取り入れ練習をしています。
高学年の人たちの中では、
塾で用意した百人一首の解説本のコピーを
学校の自主学習に活用している人もあるようです。

低学年の人たちも
「いろはがるた」に予想以上に興味をもって取り組んでいます。
塾の時間が終わっても、リビングで
「いろはがるた」を楽しんでいる姿をよく見ます。

マスターしてしまった「あいうえお」カルタにはない食いつきです。

「あたまかくしてしりかくさず」

「わらふ(う)かどにはふくきたる」

聞いたことはあるがすっかりは知らない言い回しが興味を引くのでしょう。

旧仮名遣い・古文は、
形から、リズミカルな韻律から入ることがいい学習の代表例です。
楽しみながら繰り返し取り組む中で、
素養の一つに育ててほしいと願っています。

INOこども塾では
「いろはがるた」、「百人一首」を
「お正月を楽しむ会」の恒例の行事の一つとして
継続的に取り上げたいと思っています。

INOこども塾で取り上げた教材を下に紹介します。
家庭でも楽しんでいただければ、と思いました。


「いろはがるた」
 ・「いろはがるた」エンゼル商事 600円

「百人一首」
 ①暗記しないでうまくなる百人一首(全日本かるた協会推奨)田口貴志著
    コーエーテクモゲームス(株) 特製決まり字シール付   1470円
    百人一首のやり方や解説が分かりやすいです。

 ②小倉百人一首 きまりじ    大石天狗堂 1575円
    上の句の最初が薄く書いてあるので、下の句を覚えていなくても取れます

 ③任天堂 百人一首 舞扇 982円
    上の句などが書いていない、普通の百人一首

 INOこども塾では、②と③を併用して、
覚えていない人も覚えている人もその力に応じて取り組めるようにしています。
 しかし、本来の百人一首の面白さは、
上の句を聞いて下の句を思い出す所にあること
は少しやれば気づきます。

それで、③を購入して、①の決まり字シールを張り、
覚えたらシールを外していくのがベストかと、今は思います。

  ④小倉百人一首 朗読CD  
     朗詠者 吉川光和    大石天狗堂 1575円
     正しい読み方の確認に使っています。
                               購入・価格はいずれもアマゾン