猪 わな猟 止め刺しと血抜きの重要性
~美味しく頂くために~
わな猟を引退して数年。
インターネット情報や先輩ハンターに教わりつつ試行錯誤し、
捕獲後の処理方法について私なりの技を公開する事にしました。
ハンターは、自分の狩猟方法を教えません。
教えると、自分の獲物が獲れなくなります。
皆で獲物を囲み、鍋を囲み、酒を呑み…
相手を酔わせて技の探り合いをします。
捕獲方法については色々ありますので、
ここでは、仕留めた時の処理について書こうと思います。
捕獲方法に興味のある方は、
他の方のホームページを参考にしてください。
美味しく大切に頂くために…。
~血抜き~(止め刺し)
一般的には、
・ 心臓を刺す。
これは、ポンプを瞬時停止させるので、血は殆ど残ってしまいます。(臭い肉になる恐れ)
・ 動脈を切断する。
大半の血液は出ます。が、失血性ショック死の場合、抜けきらない血が残るようです。(多少臭い肉が残る恐れ)
・内臓(肝臓)を刺す。
勢いよく出血しませんが、ゆっくり時間をかけて抜けるようで、数十分かけて血抜き出来ます。
・猟銃で仕留める
これは即死した場合、全く血抜き出来ず、臭い肉になってしまいます。
内臓系(肝臓)での止め刺しで、今まで失敗したことがありません。
やはり、
・心臓は刺さない。
・即死は厳禁。
・ゆっくりと出血。
血抜きは、これが大事だと思います。
~腹割り~
・血抜きが出来た所で、迅速に内臓を取り出します。
心臓、肝臓は綺麗に洗い、冷たい流水で冷え切るまで漬けておきます。
時間にして、真冬の川で最長1時間程度でしょうか。
・一方、獲物は、腹の中を綺麗に洗い、その場で同じく1時間ほど流水に漬けます。
理想は、内臓を出した後に、海水に漬ける事です。
浸透圧と云うのでしょうか。流水で洗い切れない血液が綺麗になります。
さらに、海水漬けによって、ダニなども綺麗に洗い落とせます。
とにかく
・迅速な内臓の取り出し。
・獲物の体温を下げる。
・出来れば塩分による後処理。
この3項目は大事です。
~自宅持ち帰る~
・ロープなどを使い、吊るし上げる。
吊るし上げる事により、獲物に残った水分が落ちやすくなります。
吊るし切り解体が楽なので、頭を上にして吊ります。
電動ホイストがあれば楽です。
・日向は禁止
基本、寒い屋内に吊るします。(昔の納屋とかが良い)
当たり前ですが、日向に吊るすと、折角の獲物が腐ります。
解体するまでは、
・吊って水分を落とす。
・ 決して暖めない。
大型冷温庫のような部屋があれば最高です。
~解体~
ここでは、色々な方法が紹介されていますので、
他の方のホームページを参照してください。
基本は、ロース、ハラミ、モモなどに分ける事です。
ただ、注意すべき点は、
・わなにかかった足は躊躇わず捨てる。
・少しでも臭い所は必ず捨てる。
勿体無いと思いますが、美味しく頂く為です。
~保存~
必要な量に分け、冷凍保存をします。
500gか1kgに分けたほうが便利です。
上蓋式専用冷凍庫をお勧めします。
自然の恵みを粗末にせず、
美味しく頂けるために、
私の処理方法を参考にしていただければ幸いです。
