なんかとても今寂しい気分に襲われてる。
寂しくて仕方ない。こんな日もある。

世界で1番大好きだった映画館の、
世界で1番大好きな映画上映前のチャイム音。

新宿ミラノ座はすごかった。

日本最大のスクリーン、今は非常に珍しい重厚な趣ある緞帳(どんちょう)、座席数は2000席近くあり全てが自由席、コンサートホールかと見紛うほどの広さ、高さ、大きさ。
オススメはど真ん中、前から6~8列目辺りで見ること、大画面の迫力が体から溢れるばかりに伝わってきた。

そんなミラノ座は昨年の2014.12.31を持って、70年の歴史に幕を降ろした。残念でならなかった。
でも新宿ミラノ座の建物で、唯一「笑笑」さんだけがテナントとして残ってくれたおかげで、ミラノ座の建物は、この夏まで残っていた。

ついこの間、映画ジャーナリストの方からの情報で、「笑笑」さんがついに立ち退きすることになったことを知った。

おそらく9月末ごろに閉店するものと思われる。
そうするとミラノ座の取り壊しが、この秋口には開始してしまうことになる。
ついにこの時が来たかと、胸が締め付けられる思いになる。
「またこの場所で、皆様の期待に添えるように戻ってきたいと思います」という、上映最終日の横田支配人さんの言葉を信じて、ミラノ座の取り壊しは新ミラノ座の再生への第一歩なのだと信じたいと思う。

世界で1番大好きだった映画館の、
世界で1番大好きなチャイム音。

映画が始まる前にこのチャイム音を聞くと、魔法がかかったように映画の世界に吸い込まれる。
時に切なく、時に映画への期待からくるワクワクを鎮めるように、心に響くチャイム音。
そしてその後に、この立派な緞帳開き。
これぞ映画館、これぞミラノ座。

この秋に映画館が取り壊されてしまう前に、笑笑でお酒を飲んで、新宿ミラノ座とお別れしたいと思う。