上原彩子を迎えての「皇帝」、そしてインバルお得意の「巨人」。

昨秋の、ブロムシュテット指揮バンベルグ響と同じ、P席すぐ横のR席でしたが、音が来ない。

弦のアインザッツが微妙にズレて、音が滲むように聞こえます。

マーラーになっても変わらず。

あと、クラリネットのチューニングが低くてキモチ悪い。

チューニングといえば、Aで合わせた後、一斉にGに下げるという、風変わりなものでした。
私は初めて。

コンマスは東洋系の若い女性。

インバルさんは全て暗譜で、旋律をずっと口ずさみながら、時には大声で指示を飛ばしつつ、細部まで作り込んだ巨人を聞かせてくださいました。

durの和音は晴れやかで、「青春の息吹」なんて陳腐なフレーズを思い浮かべたり。

それだけに、弦の滲みが残念です。

上原さんは冒頭のカデンツでミスがあり、冷や汗を。

1楽章は普通←どなたがなさっても長くて退屈しがちではありますが。

2楽章で俄然歌い出され、3楽章に入っても歌う、歌う。

展覧会のキエフの大門を弱音で弾き始める人ですからね。

東京では、五嶋龍さんをソロに迎えての公演があるとか。

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