奈良で萬斎さんを観たい…(〃∇〃)
という想いだけで、奈良入り。
奈良の寺社を歩きながら
危うくスキップするところだった。
「狂言と平家物語の夕べ」の番組は
万作さんの「那須与市語」と
若村麻由美さんと萬斎さんの
平家物語より「千手」。
東大寺や興福寺、
南都を焼き落としたとされる平重衡さんを
興福寺に呼んで舞わせるってんだから、
妙にゾクゾクしてしまった(;´Д`)ノ
(興福寺の多川貫首さんは、挨拶でOK出されてた♪)
んー?いつだコレ。
開演前か、途中の休憩時に舞台方向をパシャ。
この後方が開け放たれた東金堂で、
金色の仏さまたちがズラ~リと並んで、
しっかり舞台鑑賞されていた。
よきかな。
事前解説で萬斎さんがしっかり
説明してくれたけど
※「千手」と「北千住」のひっかけ話は、
正直???でした、萬斎さん。
江戸っ子にしか通用しないでしょ。
万作氏の「那須与市語」は
狂言というより…
そのなかの「語り」を取り出した芸だった。
「どこにあんだけの言葉が入ってるんだ(><;)」
「80歳代の記憶力ってどーなってんの!?」
と思わせるほど
15分間は語りっぱなしで
扇子を使って物語の場をつくったり
演技入りの…なんていうのかな
んー講談の原型の原型…
これまた古い琵琶法師風…
笑いはない落語のような…
ひとり何役も演じて語る
とにかくいつもの狂言とは
ちがう趣だった。
与市さんの話は有名だから
万作さんの語りで
情景を思い浮かべることができた。
(波打ち際見えました)
興福寺の紋章(下り藤)入りの横断幕
一瞬人の顔に見えて、なんだか、ごめんなさい。
「千手」もよかったなー。
若村さんは安定の美しさで
萬斎さんは狂言とは違う衣装で
男前だけど少し弱ってる重衡さんに。
千手の想いと
重衡の心の揺れ動きが
感じられる演技で
所作なんてわかんないけど
ゆったりとした動きに
魅了されてしまった。
尺八・竜笛・琵琶・楽筝の音楽が重なって
語りや舞や台詞なんかも
ステキだった~(≧▽≦)
麗しいとは、あのこと。
なんだろ、セリフは不思議だった。
自分でナレーションも入れながら
演技もするというか。うん。
御奉納とはいえ、
仏さまの前で…
あんなことや
こんなこと!!(*ノェノ)キャー
大変結構でした(▰˘◡˘▰)
(そこかい!!)
公演後は夜の東金堂へ。観客の方だけ自由拝観。
お昼とはちがって、ありがたさが倍増。
公演前に空の龍神さまに雨止めのお願いと、
御奉納公演の成功を勝手に祈願いたしました。
んー観れば観るほど
なぜかおもしろくなってくる狂言世界。
(歌舞伎より好き)
また観に行く!
全国まわってみたい。
※そういえば翌日と翌々日は
厳島神社で奉納されたんだよな。
どういうわけか平家づいてる3日間だったのね。
宮島、来年、行きます。
萬斎さんは
今では不惑の境地だろうけど
「なんで生まれてきたの?」
「なんでこの人生?」
という感じがバンバン出ていて
そういうところが、なぜか好き。
(かわいく感じるのさ~)
自分で選んで生まれてきたなんて
覚えてたら
わかってたら
不具合も出るんだろうな。
海老蔵さんなんて
人を押しのけて順番破って
生まれてきた記憶がありながら
(ご本人談)
あの思春期のモガキようだもん。
特茶、飲まねば(〃∇〃)
萬斎さんの自分の中のイメージは
なぜか洋装で革靴のダンサーです。
プラス、白ワイン飲んでる感じ。
しつこいけど同時公開は10日まで
鹿の角きりは、8・9・10日。