昨晩、久しぶりに録りためたビデオを観ました。
ウチの坊主が先に寝たので、久しぶりのドキュメンタリー。
NHK特集で「貧者の兵器とロボット兵器」というもの。
かいつまんで言えば、アフガニスタンでのテロ組織に対して、アメリカがロボット兵器を駆使して闘っているといもの。
以下、NHKwebからの引用
http://www.nhk.or.jp/special/onair/101017.html
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9.11同時多発テロから9年、米軍とタリバンの泥沼の戦闘が続くアフガニスタン。ここに歴史上初めての全く新しい戦争の姿が出現している。ハイテク無人機など“ロボット兵器”を駆使する大国正規軍と、カラシニコフ銃や手製爆弾など旧式の“貧者の兵器”に頼る武装集団が、互いの姿の見えない戦場で対峙する究極の“非対称戦争”だ。
知られざるその実像をとらえた膨大な映像記録をNHKは入手した。そこにたびたび登場するのがタリバン最強硬派の「ハッカーニネットワーク」だ。自爆軍団として米軍に恐れられ、無人機攻撃の最大の標的にもなっている。
だが、ソビエトがアフガンに侵攻した80年代、首領のハッカーニは反ソ勢力として最も頼りになる米国の友人だった。武器の供給から爆弾の製法まで、米国の支援で力を蓄え、皮肉にもそれが今、米軍を苦しめている。
今、米国はハッカーニらのゲリラ戦から自国兵士を守るため、ロボット兵器を次々と開発し、米本土から遠隔操作で攻撃を行う。だが誤爆も相次ぎ、犠牲者周辺からタリバン予備軍を生み出す憎しみの連鎖も呼んでいる。“貧者の兵器”対“ロボット兵器”。その実態を描き、21世紀の新たな戦争の姿とその脅威に迫る。
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観終わった感想は、極めて嫌な感じのするものでした。
ロボット兵器で遠隔操作により人をゲームのように殺す米兵。
資金もなく、特攻、人間爆弾によるテロを推し進めるテロ組織。
ゲーム感覚で、お気軽に戦えると笑顔で話す若い米兵。
殺傷能力の高さをロボット兵器見本市で自慢げに語る営業マン。
麻薬やマインドコントロールも使いながら殺人者を育て上げるテロ組織。
どちらも、終わりのない戦いの螺旋の上に乗り、その戦いはエスカレートしていく。
冷戦の時のように、相互が怖れながら国の威信をかけて戦うものとは異質なもの。
もっと、生々しい人と人との殺し合いの現場がそこにはあり、今も生死の境界線上にいる。
戦うことに、強い嫌悪感を感じ、
いろいろなものの見え方が変わったように思う。
たとえば、我が家のお掃除ロボットルンバ。兵器メーカーのiRobot社のもの。
あの掃除機の先には殺人兵器がある。
息子の観ている戦隊シリーズもこちらの理論を暴力で解決するという見方もできる(苦笑)
(アンパンマンですら、暴力で解決してるなぁ・・・)
戦いや競い合いがダメなのではなく、こちらの価値観やルールが合致しない相手を
暴力によって服従させるというアプローチには疑問、違和感を感じるということ。
こんなにも、敏感に反応するのは数日前にも似たような感じを体験したからだ。
数日前に神戸に出張した際に、
若いカップルが痴話喧嘩をしているのに遭遇した。
すこし強面のヤンチャな感じのお兄さんでしたが、
彼女らしき女性に大声で怒鳴り散らし、
女性の自転車を蹴散らし、威嚇している。
とても、嫌な雰囲気が流れている。
その後、彼女の心は彼を信頼し、受け入れるだろうか?
おそらく、答えはNoである可能性が高い。
彼は、自分の思い通りにさせたいという欲求と
その欲求によってとった行動が、
自分の理想のゴールから遠ざかっていくことを理解できていない。
(他人の状況は理解できるのンだと思いますが)
こうした、自分の行動が相手の感情や行動を刺激し、
その相手の行動が自分の意識と行動をさらに刺激し、
相互にエスカレートしていく状況を「共依存」というのですが、
正に、モデルのような状況ですね。
もっと悩ましいのは、私自身、息子や奥さんと
自分の欲求(息子、奥さんにはこうあってほしいという思い)から
彼や彼女に大声による威嚇や、威圧的な態度で以て、
相手を支配、服従させようとしていたりします。
その時、一時的に相手は、私の言うことを聞きます。
(当然、言うことを全く聞かないこともありますが)
どちらにせよ、その後は良い関係、良い結果を生みません。
結局のところ、自分の欲求を相手に力で押しつけたのでは変わらないのです。
アメリカとアフガニスタンの戦いは非常に悲惨で、
オバマ大統領、テロ組織のリーダーたちの賢明で勇気ある決断を祈念します。
それだけではなく、私たち自身も相手の価値観を受け入れ、
威嚇や腕力、争いによる解決でない方法を考え、
実践し、学び、育てなければならないのだと強く感じました。
時には、幼い子どもと、テレビ番組についてさえ
語り合わなければならないのかもしれません。
(この辺りは、実に難しさを感じるところですが)
育児5年生の父として、
迷わぬはずの40歳の男性として
頑張っていこうと、小さな決意をした日でした。
ウチの坊主が先に寝たので、久しぶりのドキュメンタリー。
NHK特集で「貧者の兵器とロボット兵器」というもの。
かいつまんで言えば、アフガニスタンでのテロ組織に対して、アメリカがロボット兵器を駆使して闘っているといもの。
以下、NHKwebからの引用
http://www.nhk.or.jp/special/onair/101017.html
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9.11同時多発テロから9年、米軍とタリバンの泥沼の戦闘が続くアフガニスタン。ここに歴史上初めての全く新しい戦争の姿が出現している。ハイテク無人機など“ロボット兵器”を駆使する大国正規軍と、カラシニコフ銃や手製爆弾など旧式の“貧者の兵器”に頼る武装集団が、互いの姿の見えない戦場で対峙する究極の“非対称戦争”だ。
知られざるその実像をとらえた膨大な映像記録をNHKは入手した。そこにたびたび登場するのがタリバン最強硬派の「ハッカーニネットワーク」だ。自爆軍団として米軍に恐れられ、無人機攻撃の最大の標的にもなっている。
だが、ソビエトがアフガンに侵攻した80年代、首領のハッカーニは反ソ勢力として最も頼りになる米国の友人だった。武器の供給から爆弾の製法まで、米国の支援で力を蓄え、皮肉にもそれが今、米軍を苦しめている。
今、米国はハッカーニらのゲリラ戦から自国兵士を守るため、ロボット兵器を次々と開発し、米本土から遠隔操作で攻撃を行う。だが誤爆も相次ぎ、犠牲者周辺からタリバン予備軍を生み出す憎しみの連鎖も呼んでいる。“貧者の兵器”対“ロボット兵器”。その実態を描き、21世紀の新たな戦争の姿とその脅威に迫る。
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観終わった感想は、極めて嫌な感じのするものでした。
ロボット兵器で遠隔操作により人をゲームのように殺す米兵。
資金もなく、特攻、人間爆弾によるテロを推し進めるテロ組織。
ゲーム感覚で、お気軽に戦えると笑顔で話す若い米兵。
殺傷能力の高さをロボット兵器見本市で自慢げに語る営業マン。
麻薬やマインドコントロールも使いながら殺人者を育て上げるテロ組織。
どちらも、終わりのない戦いの螺旋の上に乗り、その戦いはエスカレートしていく。
冷戦の時のように、相互が怖れながら国の威信をかけて戦うものとは異質なもの。
もっと、生々しい人と人との殺し合いの現場がそこにはあり、今も生死の境界線上にいる。
戦うことに、強い嫌悪感を感じ、
いろいろなものの見え方が変わったように思う。
たとえば、我が家のお掃除ロボットルンバ。兵器メーカーのiRobot社のもの。
あの掃除機の先には殺人兵器がある。
息子の観ている戦隊シリーズもこちらの理論を暴力で解決するという見方もできる(苦笑)
(アンパンマンですら、暴力で解決してるなぁ・・・)
戦いや競い合いがダメなのではなく、こちらの価値観やルールが合致しない相手を
暴力によって服従させるというアプローチには疑問、違和感を感じるということ。
こんなにも、敏感に反応するのは数日前にも似たような感じを体験したからだ。
数日前に神戸に出張した際に、
若いカップルが痴話喧嘩をしているのに遭遇した。
すこし強面のヤンチャな感じのお兄さんでしたが、
彼女らしき女性に大声で怒鳴り散らし、
女性の自転車を蹴散らし、威嚇している。
とても、嫌な雰囲気が流れている。
その後、彼女の心は彼を信頼し、受け入れるだろうか?
おそらく、答えはNoである可能性が高い。
彼は、自分の思い通りにさせたいという欲求と
その欲求によってとった行動が、
自分の理想のゴールから遠ざかっていくことを理解できていない。
(他人の状況は理解できるのンだと思いますが)
こうした、自分の行動が相手の感情や行動を刺激し、
その相手の行動が自分の意識と行動をさらに刺激し、
相互にエスカレートしていく状況を「共依存」というのですが、
正に、モデルのような状況ですね。
もっと悩ましいのは、私自身、息子や奥さんと
自分の欲求(息子、奥さんにはこうあってほしいという思い)から
彼や彼女に大声による威嚇や、威圧的な態度で以て、
相手を支配、服従させようとしていたりします。
その時、一時的に相手は、私の言うことを聞きます。
(当然、言うことを全く聞かないこともありますが)
どちらにせよ、その後は良い関係、良い結果を生みません。
結局のところ、自分の欲求を相手に力で押しつけたのでは変わらないのです。
アメリカとアフガニスタンの戦いは非常に悲惨で、
オバマ大統領、テロ組織のリーダーたちの賢明で勇気ある決断を祈念します。
それだけではなく、私たち自身も相手の価値観を受け入れ、
威嚇や腕力、争いによる解決でない方法を考え、
実践し、学び、育てなければならないのだと強く感じました。
時には、幼い子どもと、テレビ番組についてさえ
語り合わなければならないのかもしれません。
(この辺りは、実に難しさを感じるところですが)
育児5年生の父として、
迷わぬはずの40歳の男性として
頑張っていこうと、小さな決意をした日でした。