守りたかった実家、失った居場所 ⑯
こんにちは!椿 あかりですいつも読んでくださりありがとうございます今回は前回の話のその後になります前回の話はこちら『安心できる場所を、はじめて知った ⑮』こんにちは!椿 あかりですいつも読んでくださりありがとうございます今回は主人と知り合った頃の話です前回の話はこちら『社会人になっても、家は…ameblo.jp結婚してやっと穏やかな生活が始まったと思っていた頃妹から一本の連絡が入りました「お父さん、家を担保に借金してるみたい…」返済が滞れば実家の土地も家も抵当に入ってしまうという話でしたそして最後に言われたひとこと「家を出ていったお姉ちゃんはいいよね‼」その言葉は今も胸の奥に刺さったままです私は逃げたのだろうか?守るべきものから目を背けたのだろうか?とにかく実家へ戻り両親の話を聞きましたけれど父はのらりくらりと核心を避け話は一向に進みません調べていくうちに母が連帯保証人になっていたことさらに他の消費者金融からも借り入れがあったことがわかりましたどちらも父にそそのかされてやったことでした父は勤めていると言っていた建築会社も実際は働いていなかったそれも嘘でした何度目かもわからない失望それでもまだ妹が暮らしているあの家だけは守りたいそう思いました家族会議の末父の実家にも母の姉妹にも頭を下げましたけれど以前田んぼを売ったり隠れてお金を借り返済しなかった経緯もあり「無理だ」と断られてしまいますどうすればいいのかわからない責めたいのに責めきれないこのままでは終われない…そんな時主人が言いました「おまえの実家を守るために、二人で戻ろうか?」ただし条件は父と母が離婚することでしたそれが正しかったのかどうか今でもわかりませんでも私は母をこれ以上父の借金に巻き込ませたくないと思いましたもちろん主人の両親は反対しました自分たちの生活があるだろう、とそのさなか主人の母が急死しました前日まで普通に過ごしていたのに翌朝、突然…私にとって初めて「味方」と心から思えた人が…私の家の事情と私の気持ちを一番に理解してくれた人本当の母のように思っていた人その人を失った悲しみの中で葬儀や手続きを事務的にこなしながら私は現実を受け止めるしかありませんでしたやがて父と母の離婚は成立し義父の反対を押し切って私たちは実家に戻ることを決めますけれど…これから背負う借金払い続けなければならない重責働き続けなければならない現実そして「子どもを望むことはできないのかもしれない…」という思い…いろいろな感情を飲み込みながら私は引っ越しの準備を進めました守りたかった家守りたかった家族でも本当は何を守ろうとしているのだろう?その答えがわからないまま新婚生活は終わり私は再び“あの家”へ戻ることになったのです――続きは、また次に…最後まで読んでくださりありがとうございます