お題【苦悩】~作業時間5分

苦悩

初のカラー作品
病んでいる。
愛が欲しいのに、それを眺めているしかない。
そんな苦悩を私は感じましたね。



そうそう愛と言えば、前回の企画に多数のご応募を頂き……くそーっ!!ねぇよ!!なんも来てねぇ!!何これ?郵送なの?と思って毎日のように家のポスト確認してたよ。

本来なら応募者の面接、採用、実際のお付き合いという流れの企画だったのに。
バレンタインにはチョコまみれで、春にはお花見からの夜のお花見して、夏は海からの夜の花火大会……いっぱいおっぱい夢を描いたのに。

僕の夢を返してよ!


今日のエッセイは夢について。
【夢が叶う公式】のお話です。
みなさん色んな夢をお持ちだと思います。
恋人が欲しい、もっと上のポストにつきたい、アマゾンへ行きたいなどなど。

中でも職業につきたいって夢ありますよね。
どんな職業でも実際になっている人がいるので、なるための方法を実践していけばなれるはず。
もちろん才能や運も関わってくるので、そう簡単には行きません。
例えば野球選手なんて、なれると思ってもなれませんよね。ただプロスポーツの場合は幸いなことに力の差が歴然としているので進むべきか辞めるべきかの判断をしやすいほうかと思います。

夢の中でもっとも難解とされるもの。
それは芸術系の職業ではないでしょうか。

夢に向かって進むことは素敵なことかもしれませんが必ず上手くいく保証はない。
どれだけの時間かけたら良いのかもわからないし。ハイリスク•ローリターンな世界。
本当に自分はプロになれるのかどうか……

この悩みは日本だけではないようです。
アメリカの数学者:テール・新井にプロの役者になれない友達Kがいました。
Kはテールに『どうしたら僕はプロになれるのか?僕にはなれる可能性はあるのか?』と相談したようです。

テールは考えました。恐らく同じ悩みをもった人々は多いに違いない。もし、夢の実現出来る可能性を数式化出来たら。
そこでテールは役者志望の若者からアンケートをとり、その後、彼らの夢は実現しているのか?
また、既にプロの役者からもいつ頃から夢を描いていたのかなどの調査をしていきました。
すなわち、どれだけの夢が実現されたのかを丁寧に調べていったのです。

そして、データからある公式が導き出されたのです。


これが【夢が叶う公式(俳優編)】です。

【①好きである】×【②向いている】×【③繋がりある】×【④プロになる平均年齢/実年齢】=夢が叶う確率

それぞれの問いにはポイントがあり、それを公式に当てはめることであなたの夢が叶う確立がわかります。

①好きである

「その夢を実現するためには徹夜は当たり前、また他のあらゆる時間(友達、恋人や趣味など)を犠牲に出来るぐらいに好きか?」

犠牲出来るほど好き…5点

まぁまぁ犠牲に出来る…3点

犠牲になんて無理…1点



②向いている
「プロ(その職業で生活しているもの)から向いていると言われたのか?」


プロから言われた…5点

プロに準ずる人(例えば講師など)から言われた…3点

自分で向いていると判断…1点



③繋がりがある
「今現在、実際に仕事をくれる相手と繋がりがあるか?」

繋がりがあるし既に仕事を依頼された…5点

繋がりがあり自分からアプローチしている…3点

全くない…1点



④プロになる平均年齢/実年齢
プロデビューの平均年齢を自分の年齢でわってみましょう。



では、実際に計算してみます。
例えば役者志望の36歳の男性。

※プロになる平均年齢24(日本の俳優デビューの平均値)とします。

彼が全ての質問で5点を獲得すると……

5×5×5×24/36=125×2/3=83.33333……

つまり約83%でプロになれるとなります。


もし彼が全て1点の場合ですと

1×1×1×24/36=0.6666666……

約0.6%という値になります。

ちなみにテールの友達Kはこの計算式を用いた結果、導きだされた数値に驚き、普通の職業につくことを選んだようです。


この計算式には競争相手の要素が入っておりませんので、それをいかにして組み込むか、テールは更になる研究を進めているとのことです。また、この計算式を他の芸術の分野に応用することや、プロとして続けていける確率も導きだそうとしています。

これらはあくまでも指針に過ぎないかもしれません。
値が低いからといって諦めるのか、それとも続けるのかは本人次第です。可能性が0ではない以上、なれるかもしれないのですから。ただ、もし他のことを犠牲にするほど好きでもないし、客観的に向いてないと判断されているのであれば、それを埋めるための努力をしなくてはならないということではないでしょうか。プロとしてやっていける人間はほんの一握りなのが現実なのです。


ただし忘れていけないのは、努力すれば必ず報われる世界ではなく、努力すれば報われるかもしれない世界であるということ。それでも努力を続ける覚悟ありますか?



✴︎テール・新井→テール•アライ→tell a lie→嘘をつく