ご無沙汰です。🌰🍄🌰🍄🌰🍄

今日2024/10/4の新聞に、稲葉賀恵さんの引退が大きく掲載されました。

ヨシエイナバといえば、MOGAのデザイナーで、憧れのブランドでした。

麻の緑系のチェックのパンツ、大きな変わった襟のブラウス、燕尾服のようなデザインの上着。。。

他には絶対にないデザインの素晴らしさ。

私は、たくさんではないけれどあまりにも素敵で、いくつか買ったことを思い出します。

私が実家族と住んでいた頃、幼稚園も小中高とも制服で、母親がケチだったので家で着る服・私服は殆どありませんでした。

裾が広がるパンツが流行っていたとき、自分の安物の毛玉だらけのズボンの裾が広がらないかと、一生懸命裾を引っ張った、そんな生活でした。

私には高校の時、友達と出かける服もなく、小遣いで700円のブラウスを買ったことをデザイン共によく覚えています。

とてもみじめで、友達がメイクをしていたり、制服の下に校則破りをして高級なレエスの付いたブラウスを着ていたり、休みの日にたまたま出会うとハイヒールに素敵なブラウスを着ていたり、とても驚きそれはそれは羨ましかった。

そんな私とは違って、性加害した兄は当時流行りのブランドで服を買わせてもらっていました。ジャニーズみたいな。

母親のこうした行為に、私は無言で、心に何か重たい、これはなんだろうというような思いを抱いていました

不満とも何とも言葉にもならない、当時の自分には理解できない形のない嫌な感情。

こんな環境もあり、親類にデザイナーがいたこともあり、満たされなかった思いを叶えるように、給料をもらうようになってからは、そこそこ値段のする服を買ったものでした。

若い頃は、コムデギャルソンとY''sに傾倒し黒ばかり着ていたな。

それと、MOGA。

洗練されていて都会的で、惹きつけられました。

必要な服さえもなかったことの反動だったのかなと思います。

それに、貯金をして将来に備えるという思考は全くありませんでした。

私には将来とか希望とかどうしたいとか、そんな前向きなものは欠片もなかったのです。

なにせ、20代では30までに死にたいと思い、40では50で死にたいと思い、

いつ死ねるのだろうと、そんなことばかり考えていました。

生きることが苦しくて苦しくて、憧れの服を着ることは、醜くて親にバカと言われ、でくのぼうと言われていた自分が、わずかにわくわくできる時だったのです。

そんな時の憧れのデザイナー稲葉賀恵さん。

彼女の服を着ることが本当に嬉しかった。

まさか、こんなincest被害者が、こんな思いで服を着ていたとは、想像もなさらないことでしょう。

その頃は時代的にも、安い服は考えられませんでした。

質の良い、考え抜かれたデザイナーの仕事に憧れたのもあります。

広告を見て、イナバさんも引退の年齢なのだなと、少し残念に思います。

私がいた時代がなくなっていくような、悲しさ。

でも、質の良い服を作りたいと言っていたイナバさんの熱意。

ありがとうとの思いです。💐

今日はこれにて失礼します。

😌😌読んでくれてありがとう。

まだ、incest被害者のための自助会、『のぞみとあゆみ』に参加したことのない方、安心してどうぞおいで下さい。

被害の内容を無理に告白しなければならない場ではありません。

被害者が、このように記憶をたぐったり、その時の恋バナもあったりのゆるいつながりの場です。🙂

稲葉 賀恵さん

稲葉賀恵さん