日本に育った私たちの多くは、
人から指示される、
使いやすい人材として教育されているよ。
去年は、前日に決められるのが便利だからと、
日雇い派遣の仕事を結構してたんだよね。
中でも、何回か行った、化粧品のシール貼ったりする会社で、妙な気持ちになったの。
ブルーの防塵服を着て、
髪の毛も出ないように帽子もかぶり、
マスクもするから、
オシャレなんて関係ない。
誰が誰かもわからない。
お喋りもボーッとするのもほとんどだめ。
じっとすわって、チャイムが鳴るまで、
ひたすらに早く手を動かす。
この最中に、妙に懐かしい気持ちになった。
もっと言えば、安らいでもいた。
思い出したのは、小中高校の授業だった。
チャイムが鳴るまで、ずーっとじっとしている。
ロボットとして教育されてたんだ?
と、ゾッとした。
父に、妙に安らぐんだよなーって言ったら、
困ったような顔をして笑っていたっけ。
ボーッとしているとさされたりして、学校が苦手だったわたしは、個性を出さなくていいあのブルーの服に、安らいでいたんだよ。
本当は、
洋服大好き、しかも個性的なのが好み。
なのに。
自分でもびっくりした。
「自分」というものを、
ひたすらに無くす安心感、
て言うものがあるんだな。
没個性に惹かれる部分って、
確実に人間の中にあるんだなぁと思ったね。
わたしの中にあったから。
でもまあ、長くは続かないよね。
そこは、数回しか行かなかった。
やっぱり、
選べるなら、
イヤだったからね。
そして、わたしたちは、選べるんだよね。