「水分量チェックをすると、乾燥肌って言う診断になるんです…」
とお客様からお問い合わせをいただきます。
確かに、肌診断の結果の数値は、正しいものだと思います。
でも、実は、この診断は”その時、その瞬間”の肌をチェックした結果です。
ここで、百貨店に出かける時の状況を思い浮かべて下さい。
お出かけなので、しっかりとメイクをされていて、
百貨店の中は空調が効いている上、お化粧品コーナーのあるフロアは
匂いがこもらないよう、空気がよく通るように作られています。
百貨店の中でも1階や2階に作られ、風通りがよくなっています。
つまり、百貨店の中で水分量チェックを受ける際は、乾燥しやすくなる
多くの要因の影響を受け、『乾燥肌』と診断されやすい状況にあるのです。
このように、1日のうちでめまぐるしく変わる肌状態の一部分を切り取って
いるにすぎないので、常にその肌の状態が続くわけではありません。
つまり、水分量チェックの際に『乾燥肌』という診断を受けても、
それがあなたのいつもの肌状態とは限らないのです。
【水分量チェック時の注意点】
●お化粧品をしていない状態で行う。
ファンデーションは水分を吸収してしまうので、正しい肌の水分量が測れない。
●汚れのない状態で行う
肌の上に汚れがある場合には正しい肌の水分量が測れない。
●顔の同じ部分で測る。
もしくは、いくつかのデータをとり、同じ部位のデータで変化を調べる。
肌の部分部分によっても、水分量は変わってくる。
(目の周りなどの皮膚の薄いところは水分量が少ない)
●お風呂上り後、30分以降でチェックを行なう。
体が温まり、発汗がある場合は、発汗も測定しますので、正しい肌の水分量
が測れません。30分時間をおいてから計測してください。
もし、水分量の基準が欲しいと言う場合には、ご自身の二の腕の内側のお肌の
水分量を基準としてください。
それは、二の腕の内側が体の中でも紫外線や、他の外的刺激の影響を全く受けず
にいた肌なので、一番いい状態のお肌だからです。
赤ちゃんに比べ、大人の肌は水分量が少ないように、人は、年齢を重ねることで
肌の水分量は低下していきます。
水分量が低下しても、一番良い状態の二の腕の内側の肌にできるだけ近づくよう
しっかりと保湿のお手入れを行ってください。