生まれて初めての山形
「100円分」
「200円分」
4人の小学生がお願いしにやってきた。
子供達のお財布には100円 50円 しか残っていない。
どうやら、駄菓子とゲームでお小遣い使ってしまったようだ。
「600円のケバブしか無いんだよ。」
じゃあといって
チキン1切れづつ
子供達の指に掴ませて無料で食べさせてあげた。
初めて口にするケバブに
子供達とっても嬉しそうだった。
しばらくたって
その子供達がやってきた。
「ケバブ1個下さい。」
僕は子供達に尋ねた。
「お金ないんじゃないの?」
子供達の一人が答えた。
「みんなでお金出し合って600円にしました。」
その言葉を聞いた瞬間
涙が込み上げて来た。
子供達なりによくよく考えてくれた事
どうしてもどうしても食べたいと思ってくれた事
皆で分け合って食べようと皆で決断してくれた事
純粋な子供達の為に
僕は考えた
「ハイ、超大盛り」
つづく


