さよなら、という言葉ってなんか悲しくないですか？

元々は普通に「んじゃまた～」といったニュアンスもあったんでしょうけど、

今や「またね～」でも「お疲れ～」でもなく、「さよなら」をわざわざ使うときは、本当にもう会えないという覚悟を感じてしまいます。

でもそれだけに綺麗な言葉だよなあ、と、言葉を扱うことが多い僕は改めて思うわけです。

音楽のタイトルにも付きがちですよね。さよならパラダイスす。あなたの好きな曲の中にも、ひとつくらい入っているんじゃないでしょうか。

さよならバイスタンダー、さよならアンドロメダ、さよならエレジー、などなど……僕が好きなさよなら三兄弟。

話は少し変わって、最近、とても寂しい訃報を耳にしました。

石塚運昇さんがお亡くなりになったと。

僕はその名前は初めて耳にしたのですが、オーキド博士などの声を務めるベテラン声優さんだということで、

僕が小さい頃から大好きだった存在でした。オーキド博士が、亡くなってしまった。

僕も気づけば22歳かぁ。と思いました。

ついこの前までテレビにかじりついてポケモンを観ていた気がしますが、僕も本当にあっという間に大人になってしまいました。

次にあっ、と言えばもう30歳、40歳、50歳になって、僕はそれでもつい昨日のことのようにポケモン少年だった日を思い出せる気がします。

そりゃあ、当時おじいちゃんだった僕のヒーローはもっとおじいちゃんになっていくわけで、

訃報も突然のようでいて、実は不自然なことではないよなあと思います。

人生って短けぇよなあと切なくなりますね。

今でも歌えます。オーキド博士の「ひゃくごじゅういち」という歌。

♪君たちとの出会いは全部　ちゃんと覚えてる

傷つけあったこともあったけど　それはえ～と　忘れた

それまで何でもなかった151という数字が、きっと沢山の人にとって「ちょっと嬉しい数字」に変わったに違いありません。

算数の問題の答えが151だったとき、お釣りが151円だったとき、受験番号が151だったとき、

色々あると思いますが、きっとそれぞれが、「あ、ポケモンの数だ」って少しだけ嬉しくなれたのだと思います。

少し数字の話をしましょうか。

ポケモンの151みたいな感じで、他の人にとってなんともない数字が自分にとって特別、ということは、誰にでもあるんじゃないでしょうか。

例えば誕生日とか。僕は7月13日生まれなので、何かと713という数字を見ると胸が躍ります。

同じ理由で、不幸の数字とされる13は、僕にとってはお気に入りです。

誕生日だけじゃなくて、小学校１年生、初めて僕に与えられた出席番号も13でした。

泳ぐのが下手な僕の水泳の初めての記録は13mでした。

何気ないときに数字を耳にするたびに、あ、僕の数字だ！と、今でも少し嬉しくなります。

以前の記事にも掲載した「マイネームイズアビス」です。

この謎の数字13は、そういう理由で書き込んだものでした。

世の中には色々なきっかけがあって、たくさんの数字の中のたった一つに愛着が持てるようになったりします。

死ぬまでに全部の数字を好きになるんじゃないんだから、折角気に入った数字くらいは大切にしてあげたいと思うわけです。

きっと何かの縁、というのは僕の口癖なんですが、そういうのってなんか好きなんです。

151を好きになれて良かった。

さて、そろそろ終わりましょうかね。

久しぶりなので楽しいことを書こうと思っていたのですが、しんみりした記事になっちゃいました。

終わりの挨拶は、折角なのでアレにしましょうか。

みんなもポケモン、ゲットじゃぞ～！

さよなら151