ポスターがカッコいいな、

だけで

ほぼ内容を知らずに観に行った、『宝島』。

 

戦後の米国統治下にあった沖縄で

実在した義賊、「戦果アギヤー」を題材にした

フィクション。

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後半の、レイを止めようとする

グスクとの対話。

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武器に武器で対抗しても、

不幸にしかならない

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でも、平和的解決をと、

正論を言っても、歯が立たない

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貧しいからいけない、

みんなで豊かになれば解決する

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でも、何かを犠牲にした豊かさは、

本当にしあわせなことなのか?

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それでも、

希望をもって、人間を信じるしか、

できない時もある

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人間が、ずーっとずーっとずーっと、

延々と繰り返してきていること。

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3時間もあり、批判もあるようだが、

私はよい映画だと思う。

米国統治下の沖縄について、知識はあったし、

憤りを感じる部分もあったけど、

大画面での暴動シーンやデモシーンなど、

観ていてだんだんと、涙が出てきた。

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(私は殴る蹴るの暴力シーンは

 とっても苦手なのですが、

 このシーンは暴動といっても、

 不思議なことに、

 目を背けずに見ることができた。

 なんだろう?

 暴動によるアドレナリンに

 振り回されるだけじゃなくて、

 なんだか不思議だったな。

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 実際のコザ暴動でも、

 民家・商店からの

 略奪もなく、死者もゼロ。

 政治党派の組織的な指導指揮がなく

 自然発生的だったらしい。

 すごいことだ)

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不平等、不寛容、侵略など、

感情を大きく揺るがす問題を解決するには、

視点を変えるとか、

抽象度を上げてみるといった方法はあるけれど、

それだと結局、

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その場から、立ち去る

(何故なら、問題が問題ではなくなるから)

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ことが多くて、

勿論、同じ場所にいるだけでは

解決は見出されないから、

ひとつの手ではあるのだけれど、

いつもひっかかっていることの、ひとつ。

(私の視点では、まだ見えないんだろうけれど)

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キャストは、人気者を集めたなー、

という感じが強いが、

いい意味で、どこまでも 

 

「ふつうの人」

 

の感じを持つ妻夫木聡が、

葛藤を抱えながらも生きる

主人公を好演していた。

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群衆シーンも多く、

セットやエキストラなども

ふんだんに使っており、

画面が充実してるなーと思っていたら、

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製作費、25憶円!!!

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とはいえ、“必要な部分”に

お金をかけることは、

当たり前に大事なこと。

 

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原作は、第160回直木賞受賞した

長編小説『宝島』

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普通に映画としても楽しめるけれど、

沖縄に興味のある方には、

特におすすめ。

そもそも沖縄は、

もとは琉球王国なのだ。

 

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そして、沖縄のこの問題は、

まだ解決していないし、

米国との関係だけではなく、

 

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私利私欲の癒着を含め、

あらゆる問題の縮図だ。