地表にへばりついて生きている人間には、地球の歴史は気が遠くなるほど永く、自分が立っている場所がどう動いているかさえよく分かりません。とりあえず、地殻プレートというのは、僕にとっては小籠包の皮みたいなイメージでしょうか。

 

 

地震関連情報WEB『プレートテクトニクスからみた日本列島

 

 

  • ユーラシアプレート
  • 北米プレート
  • 太平洋プレート
  • フィリピン海プレート

4つのプレートがマントルに向かって沈みこんでいく場所に、日本はあります。とはいっても、沈んでいくのは薄皮の切れ端で、中にはたっぷり具が詰まってます。力の掛かり具合によって薄皮にギャザーができたり、ちょっと傷が入って肉汁が出てきたり・・・世界の大地震の半分が日本で起こるのもうなずけます。

 

話が逸れましてすみません。『地震関連情報WEB』の図だと分からないんですが、日本の中央付近はえくぼみたいに凹んでて、そこに土砂が堆積してフォッサマグナという台地が広がっています。

 

 

フォッサマグナ・ミュージアム

 

 

 

4つのプレートが沈み込んでいくということは、4方向から押されているともいえるので、うーんと遠い将来、日本の一部が海中に没するかもしれません。が、別の大きな台地ができる可能性もありますので、日本列島沈没は僕には考えられません。

 

ただちょっと複雑なのは、フォッサマグナの地下には3つのプレートが重なってるということでしょう。

 

 

大鹿村中央構造線博物館

 

 

 

 

関東周辺の重なり具合としては、上から、

  1. フォッサマグナ
  2. 北米プレート
  3. フィリピン海プレート
  4. 太平洋プレート

という感じでしょうか。そして、最近の地震の発生状況はというと・・・。

 

 

 

色の点線がフォッサマグナの境界です。プレートの平均的な厚さは、陸側で40km、海側で10kmといわれます。茨城・千葉の色の地震はフォッサマグナの外側で震源の深さは40〜60kmと深めなのが特徴です。それはちょうど、北米プレートと、その下のフィリピン海プレートの重なり部分。ここに要因があるかもしれません。

 

色の点線、中央構造線に注目してみます。『大鹿村中央構造線博物館』の図でフィリピン海プレートは海溝として表されていますが、フィリピン海プレートがユーラシアプレートの下に沈み込んだ端っこが中央構造線でしょう。この1年ぐらい、阿蘇〜四国〜伊勢〜長野〜千葉の中央構造線上で小規模地震が増加しています。

 

もしかすると、東日本大震災による北米プレートのズレと、フィリピン海プレートの動きが相互に影響しているのではないでしょうか。ただし、茨城県南部の年間の地震発生回数は減少している印象です。

 

 

 

 

ちなみに関東大震災は、フィリピン海プレート上の伊豆〜三浦半島が震源でした。一方の茨城・千葉の地震は北米プレート上です。なので、僕にはすぐに関東大震災が起こるとは思えません。