はじめまして。株式会社アクアグリーン・エターナル(AGE)代表の木村です。
新入社員のひよりが、会社と森での日々を書き始めました。私も時々、このブログに参加したいと思います。
以前は私自身、旅先の写真や日々の出来事を、社長の日記のようにブログへ綴っていました。
ありがたいことに、ジャンルのランキングで上の方に入った時期もあったと記憶しています。
今は、読んでくださる人数がゼロや一人の日もあるようです。
それでも、時々「いいね」が届きます。
数字だけでは測れないご縁が、どこかに残っているのかもしれません。
今日は、そのブログで、私の部屋に暮らしている小さな森の話をさせてください。
🌳 寝室兼書斎に、森と一緒に暮らす
私の寝室兼書斎には、畳一畳ほどの小さな森があります。
つくり始めて約八か月。
今では、鉢植えやアクアリウムを置いているというより、森そのものに部屋へ住んでもらっているような感覚です。
森の下には蓄熱槽があり、水が絶えず循環しています。
槽の石は生物ろ過の役割も担い、泉と小さな滝には、六匹の金魚が元気に暮らしています。
水のEC(電気伝導度)は一般的な池などより少し高めですが、今のところ安定しています。
この森は、実は空調の役割も担っています。
暑い時期には循環水を十五度程度に調整し、輻射冷房とファンの風を組み合わせます。
今年の夏、私はエアコンを使う時間を大きく減らして過ごすことができました。
見た目は小さな森。
でも、私にとっては、生活と技術が一緒に育っている場所です。
🌿 もともとは、家庭用クーラーをつくるつもりだった
AGEはこれまで、工場、倉庫、大型農業ハウス、畜産施設など、大きな空間で自然冷熱や水・熱交換を生かす技術を開発してきました。
当社が把握する導入事例には、一般的なエアコンを使う方式と比べ、エネルギーコストを約七割削減できたものもあります。
もちろん、効果は熱源や設備条件によって変わります。
標準装置は累計で千台以上がさまざまな場所で稼働しています。
それでも、市場全体から見れば、私の感覚ではまだ〇・一%にも届かないほど、普及の余地が大きいと感じています。
家庭用にも応用できるのですが、世界的な大手メーカーの量産品や価格の安い機器と、普通の家電として競争するのは簡単ではありません。
そこで考えたのが、機械を一台買うのではなく、
「自分の森を持つ」
という発想でした。
🌱 機械は古くなる。でも、森は育っていく
この森の中心には、御神木としても親しまれる梛(なぎ)の木があります。
ほかにも、パキラ、羅漢槇(ラカンマキ)、ガジュマル、ねむの木などが、それぞれの姿で育っています。
なかでも面白いのはパキラです。
五百円ほどで買った小さな苗が、今では園芸店なら数万円の値札が付いていても不思議ではないような立派な姿になりました。
普通の機械は年月とともに劣化します。
一方、植物は世話をするほど育ち、森としての姿や心地よさも変わっていきます。
空調装置そのものは点検や手入れが必要ですが、森とともに快適さを育てるという考え方には、従来の機器とは違う面白さがあります。
例えば、七本の苗木を育て、二年後には二十万円ほどの価値を感じてもらえる森にできないか。
そんな可能性も夢見ています。
もちろん、植物の成長や販売価格を保証できるわけではありません。
🌸 技術を、誰かの仕事と豊かさへ
私は開発が好きな人間です。
営業はあまり得意ではなく、得られた資金も次の研究開発につぎ込んできました。
それでも、私たちの技術には、過去に数億円規模の価値を認めていただいた経験があります。
技術移転や海外企業との提携にも取り組み、一部の製造販売権を約三千万円で提供したこともありました。
今も技術は進化しています。
海外の大型農園、データセンター、畜産関連企業などに試みに声をかけた際には、十件ほどの働きかけから五件ほどの返信があり、経営トップ層とのオンライン協議や実証の相談につながったこともあります。
ただ、大型案件は実行までに時間も資金も必要です。
特に海外案件は無理に自分たちだけで抱えず、実行力のある企業との協力を考えています。
技術の価値を認め、自分の事業として育てたいと考える経営者は、まだ世界にたくさんいるはずです。
その方々と出会えれば、技術は新しい豊かさの源になります。
そして私が考えているのは、企業の大きな事業だけではありません。
自宅の一角やガレージで森を育てる。
材料費と技術費を組み合わせた仕組みを工夫する。
そこに工場や農業、畜産向けの当社の技術・標準品も加えながら、小さな仕事を育てる。
シニア世代の方、子育てを一人で担う方、障害のある方なども、それぞれの状況や得意なことに合った形で参加し、少しでも収入と喜びを増やせる仕組みにできないだろうか。
そんなことを考えています。
🎄 サンタクロースの工房のような会社に
私の理想は、会社そのものが豊かさを生み、その豊かさを周りの人たちへ分け与えられる存在になることです。
たとえるなら、サンタクロースの工房。
ただし、サンタクロースの工房にも維持費は必要でしょう。
だからこそ、夢を語るだけでなく、きちんと収益を生み、継続できる事業をつくる必要があります。
私たちは、この仲間と出会い、技術を育て、豊かさを循環させる構想を、「FIRST LIGHT COMMUNITY」 と呼んでいます。
小さな森の水が循環するように、技術から生まれた価値も、人から人へ循環していく。
そんな未来を、ここでひよりの日記を応援しながら、時々お伝えしたいと思います。
よい出会いが生まれますように。
これからどうぞよろしくお願いいたします。
株式会社アクアグリーン・エターナル
代表 木村英太郎



