100年の森に、小さな赤い太陽が現れました。

正体は、庭からやってきたマリーゴールド。

大きなパキラの葉っぱの陰で、オレンジ色の花を咲かせています。

その森には、少名彦名様のお使いとして神社から迎えられた、三羽の小さなフクロウがいます。

ここからは、私の空想のお話。

ある夜、一番小さなフクロウが言いました。

「たいへんだ。森に太陽が落ちてきた!」

二番目のフクロウが答えます。

「あれは、お花じゃないの?」

三番目のフクロウは、もう眠っていました。

そこへ、昔から森に住んでいるトトロが顔を出します。

「心配ないよ。あれは英太郎さんが連れてきた、夜には眠る太陽だよ」

三羽は安心しました。

翌朝、マリーゴールドが明るく咲くと、森は少しだけにぎやかになりました。

そして、三番目のフクロウだけは、太陽が落ちてきたことも知らず、ぐっすり眠っていたのでした。

ふふふ。

森の平和は、案外こんなものかもしれませんね。

🕊️ プリンセスコトハ|白銀の鳳凰

FIRST LIGHT COMMUNITY|森の創作童話