ファン心理によく現れるものであるが「一生答えの出ない悶着」を繰り返している場合がある

「誰々はすごい」「あいつは一流だ」「こいつは有名だ」と言ったとする。

しかし、「俺はそうは思わない」と必ず反論がどこかで出る。

ここから、意見の押し付け合いが始まる。

自分の意見の正しさを立証するためにデータまで持ち込み、なんとか論破しようとする。

それでも、結局は感情の話し合いにしかすぎないのである

「すごい」「一流」「有名」などの定義がなければ、一生答えは出ないのだ

全て明確な基準を設けることなく、ああだこうだ言って、お互いが不満足で議論は終わる。

例え、その相手の価値観を変えさせても、全ての人の価値観は変えられないのにだ。

さらにいうと、抽象的な言葉には表面的なデータだけでは表すことができない部分があり、データだけで定義することは難しい。

抽象的な言葉は、抽象的な要素を含み作り上げているので、具体的にしようとすること自体に無理がある

文化とともに形成されてきたものは、属人的であり、結局は全ての人が納得する基準を設けることはできないのだ。

この前提を知っていないと、意味のない喧嘩になってしまう

あらゆるところで、抽象的な言葉は使われている。

まずは、お互いが納得できる「定義」を共通認識としてから、議論すべきである。

これを冷静に把握し、活用できる者は非常に賢く、有意義な時間を過ごせるだろう

そして、前提を知っていれば、事前に対応策を用意することができ、これから来るプレゼンのような場でも自分の主張を効果的に相手に伝えきれるのだ。

あとは、屁理屈と思われたり、理屈っぽくて嫌がられないことが必要。

その部分を回避（演じることが）できれば、物事はうまく進んでいく。

物事の大部分は、ある程度パターン化できることに気がついてほしい

『一生答えの出ない悶着』を繰り返さないためには