「繋がれてきたもの繋いでいくもの」 | Infinite Connection

Infinite Connection

私たちINCONNEは“教育の充実から国の充実へ”をモットーにしている関西最大規模の学生ボランティア団体です。ラオス南部のノンテノイ村に幼稚園と小学校を建設、現在はそれらの教育プログラムの充実と中学校建設、医療支援や道路整備を並行して活動中です。

この夏私は人生で2度目のスタツアに行った。前回行ったのは1回生の春なので約1年半ぶりである。


また、今回のスタツアは私がインコネでラオスを訪れる最後の機会でもあった。


この日までにみんなで話し合い、考えてきたヒアリングやコンテンツ、プロジェクト、子どもたちと会ったらしたいこと……それら全部ができるんだときちんと実感したのは行きの飛行機。


準備不足や考え足りないこと、そのようなもので頭が埋め尽くされ1人不安になったビエンチャンでの初日。


そんな不安はやがてスタツアでの毎日で煌めいたものに塗り変わっていった。

この先は私がスタツアで印象的だったことを書いていく。



初めて訪れる村々______


今回訪れた村は今年の雨量の多さもあってか小型の船で移動することが多かった。そこで出会う人々や広がる田園風景からその村の雰囲気が伝わってきた。


簡単な挨拶しか交わせなかったけど笑顔で話してくれ、話し合いの場を設けていただいたことに感激した。

どの村で会う人も "学校を建てたい" "子どもたちをよりよい環境で授業させたい" その想いは同じで、その熱量に一緒に今後歩んでいきたいと強く感じた。



1年半ぶりのノンテノイ村______


支援先であるノンテノイ村に団体として訪問するのは去年の夏以来。私にとっては1年半ぶり。

村への訪問が決まったとき驚きと喜びで一杯だった。


村への道中はトラクターを運転してもらったり、何か聴きたいことはないかと耳を傾けてくれたり……そんな温かな雰囲気に、今まで先輩たちも含め関わってきた年月に想いを馳せた。


私は医療支援プロジェクトとして手洗いの歌を子どもたちと一緒におこなったのだが、以前行ったものを覚えていてくれて手洗いの歌を大きな声で歌ってくれた時は嬉しかった。


ノンテノイ村とインコネ、やがてこの村には中学校が完成するが、その後も一緒に子どもたちの教育の充実という同じ目的に向かい歩み続けていきたい。



大学訪問_____


自分たちと同じ世代の人と交流するこの機会は貴重で楽しいものであった。中には私たちの活動に共感してくれた人や応援してくれる人もいた。

同じ年代だからこそできる目線で互いに協力していきたいと誓った。彼らはもう仲間である。インコネラオス支部としての。



初めて訪れた場所______


今回、ラオスで新たに訪れた場所があった。それは南部にあるコーン島とデット島だ。いわゆるリゾート地・観光地として知られている場所で様々な国の方がいた。広がる風景や滝などのスポットを自転車で巡りラオスの魅力を再発見できた。




今回のスタツアでは本当に多くの人と接したと思う。


それは寝泊まりしたホテルの方、長距離を走ってもらったトゥクトゥクの運転手、私たちと村人を繋いでくれる通訳さん、思い出の品を提供してくれるナイトマーケットの店主、ユニークな話題で盛り上げてくれるラオスの大学生、美味しいパッタイやフルーツシェイクがあるレストランの方、フィールドワークに協力していただいた観光客の方などなど。


どの方も優しく話してくれ、助けてもらったこともしばしば。


東南アジア最後の桃源郷と言われるラオス。


ネットでは遺跡や湖、広がる田園風景が取り上げられている。それは実際にそうだと思うし、魅力の一つだ。


しかし最も魅力的なのは "人" であると考える。

人のよさは写真では伝わらない。その人から発せられる言葉や笑顔、接してみて初めてわかるものばかりで、今私がこの場で書けることでは到底伝えきれない。


でも私は出来る限り伝えていきたい。ラオスの国を、その人々を、そこで感じたことを。


そうすることで多くの人が目を向け、やがて起こっていることに気づき、動きだす……そんなきっかけづくりをしていくのが今後の目標だ。


今後、インコネはさらにラオスと関わりを深めていき、日本と繋ぐ役割を担っていくと思われる。私たちの行動が多くの人を巻き込んでいき、ゆくゆくはよりよい社会になっていってほしいと願う。




最後までお読みいただきありがとうございます。これからも学生団体Infinite Connectionをよろしくお願いします。


武庫川女子大学

 藤枝 春香