【紹介】LGBTのBです【エッセイ】 | 俺の嫁ちゃん、元男子。(ちぃのGID-MtFの4コマブログ)

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LGBTのBです LGBTのBです
 
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【内容紹介】

 

LGBT(セクシュアル・マイノリティ)のBであるライター、きゅうりが思春期から就職まで、当事者として語れることをまとめた一冊。


いわゆる“普通"じゃなくても、悩まなくて大丈夫!
いわゆる“普通"になろうとしなくても大丈夫!


自分の性との向き合い方からカミングアウトまで、またカミングアウトをされた側はどう接すればいいかのヒントが著者の体験に散りばめられています。


LGBTの当事者、また家族や友人、職場など周りにLGBTがいる人にも読んで欲しい本です。

 

 

 

 【感想】

 

今回ご紹介する本はこちら『LGBTのBです 意外とやさしい社会でしたです。

 

つねづね、LGBTLGBTって言ってるけど、なかなか「B(バイセクシュアル)」をフューチャーしてるものがない!

 

書店のLGBT特設コーナーに行っても、LG“B”Tと銘打ってるのにバイセクシュアルに関する書籍が一冊もないことなんてよくある!……と。

 

なので、この『LGBTのBです』という堂々としたタイトルそのものにもとても惹かれました。

 

【バイセクシュアルだけど】

 

そして表紙見返しの部分にはこう書かれていました。

 

「私はパンセクシュアルである」

 

速攻で私の惹かれた部分が打ち砕かれました、いい意味でw

 

その部分には続きがあり、

 

「もっと言えばパンセクシュアルであり、かつXジェンダーでもある。

自分のセクシュアリティを紹介するとすれば、

パンセクシュアルXジェンダーです。」

という言い方が一番現実に近いけど、はっきり言って伝わらない。

だったら“バイ”でいいや。私はLGBTのBです。」

 

パンセクシュアルあるあるというか「伝わらないからバイでいいや」はあるあるらしいので、そんな皮肉を込めた自己紹介に正直それだけ、興味をぜんぶ持ってかれた感がありました。

 

【カミングアウトと就職活動】

 

内容は軽い解説から思春期やアイデンティティとの向き合いにも触れていて、さらにはLGBTではおなじみになりつつあるQ&Aコーナーもあります。

 

Q&Aコーナーでは著者のきゅうりさん独特の端的な言い回しが特徴でそれが子気味良さを出している感じがあります。

 

回答も長々と説明していないので、読みやすくとても明瞭的なので、機会がある人はぜひ読んでほしいと思います。

 

私が書籍でいちばん注目したのは第4章と第5章のカミングアウト就職活動の項目。

 

バイセクシュアルのカミングアウト……実はあまりちゃんと聞いたことがなく、漠然とトランスジェンダーのカミングアウトとは全然違うだろうけれど、同性愛者と比べてどうなのかな?意外とおんなじ感じ?なんて思ってたりしました。

 

その予想は当たらずとも遠からずといった感じで、実のところ著者さんのカミングアウト実体験はそんなに重厚に描かれていないのです。

 

その代わり、その実体験を踏まえた解説がとても充実しています。

 

そしてカミングアウトした結果の周りの嬉しい変化も描かれていて、特に『「“彼氏”いる?」と質問してきた人が「“恋人”いる?」に変化した』という小さくも嬉しい変化は、こちらも嬉しくなりました。

 

また書籍では就職活動における実体験も面白い。

 

セクシュアルマイノリティではないけれど、セクシュアルマイノリティの理解者、アライの立場としての就職活動をしたっていうのは割りとあるあるだけど、

 

実のところあまり当事者からの就職活動実体験って聞かないこと多いので、こういう体験記はありがたいし参考にもなることが多いと思います。

 

そして「これから就職活動する人へ」という項目では彼女なりのアドバイスと応援の言葉があるので、それに勇気づけられる人もいると思います。

 

【まとめ】

 

書籍全体が軽い切り口で語られているので、重々しくなりすぎず、それでいて客観的なので、参考になる部分も多く、とても読みやすい一冊です。

 

それは実体験を語る部分だけでなく、Q&Aコーナーにいたるまで、そのスタイルなのでサクサク読めますし、また、著者ならでは考え方もあってとても参考に、面白く読めると思います。

 

そしてカミングアウトや就職活動と言った“周り”に目を向けたエッセイというのも珍しい気がしました。

 

なによりもLGBT、LGBTと言われながら埋もれがちな“バイセクシュアル”についてもよく知れるきっかけになる一冊だと感じました。

 

機会があれば是非!



 

 

 

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