ぼくの生物学講義―人間を知る手がかり/日高 敏隆 | そらまめ書林の本棚

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ぼくの生物学講義―人間を知る手がかり/日高 敏隆
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2009年11月に亡くなられた

動物行動学者日高年敏隆さんが

最後に大学の(多分半期の?)

講座を持たれた際の講義録を単行本化したものです。


実際の講義の録音から文字におこしたものらしく、

第一講 第二講・・・という具合に

一つの章が一回の講義になっています。

講義の様子が目に浮かび、

とても臨場感がありました。


実際には通えない京都の大学の講座を

受講させていただけたようで

ありがたかったです。

大学生を対象とした講義とはいえ、

わかりやすい話なので、

中学生ぐらいのお子さんなら充分読んで楽しめると思います。

(あ、でも性に関する話では、ちょっとオトナな話題や表現もあったかな。

親御さんが一応読んでみてくださいね。)

内容的には

主に「人間がいかに変な動物か」という話です。

あべ弘士さんの『どうぶつんガイド』の最後のページを

ちょっと思い出しました。


どうぶつえんガイド―よんでたのしい!いってたのしい! (福音館のかがくのほん)/あべ 弘士
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最後の章の研究活動の裏話的な(?)エピソードは

以前読んだ『世界を、こんなふうに見てごらん』でも書かれていましたが、

人が手探りで何かにたどりつくときは

たしかにそんなものだろうなあと思う、

納得の、そして大事なお話でした。



世界を、こんなふうに見てごらん/日高 敏隆

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