2月4日深夜~5日 PM11:00起床 PM11:30軽い食事この日の為に最後まで残しておいた、インスタントの味噌汁を2杯飲む。山の中で飲む味噌汁は格別においしい。
ナラがハイドレーションは凍るから予備も含め3ℓの水を持って行けと言う。
サーモスに熱いコーヒー0.5ℓ・ハイドレーションに0.5ℓ・万一に備えペットに0.5ℓ用意していたが、さらに、もう1.5ℓ持って行けという。試しにリュックにいれてみたらけっこう重い。出来るだけリュックを軽くしたいとおもい最低限のものしか入れてないのに。「これは、いらない。」とことわっても「持って行け。」という。「そんなに言うならナラが持て」と言うと「本当にいらないのか?」と念を押し、うなずくと水をどこかに持って行ってしまった。ナラはというと手ぶらだ。まったくふざけた奴だ、人には3ℓ持てとかいっておきながら自分は水もなし。でもリュックは少しでも軽いほうがいい。なんやかんやで手間を喰い気がついたら、ほとんどの人はもう出発していた。
ウフルピークで日の出を見るなら遅い位だが、
ギルマンズポイントで日の出を見るなら、まだ間にあう。
AM0:20 やっと出発。 昨日の昼間見た白い道は細かい砂とジャリ石のよく滑る道だった。1歩踏み出しても足が沈みずり落ちる。空気が薄いため息が上がる。はるか遠くに先発したひとのトーチの明かりが連なる、あそこに追いつくにはまだ相当歩かないといけない。深呼吸をしながら1歩づつトーチの明かりをたよりに歩いていく。
何度も何度も、立ち止まっては大きく深呼吸し体に酸素を送りこむ。あと、どのくらい歩けばいいのか?この斜面はいつまで続くのか?・・・
うっすらと、空が白身がかってくる頃めざす山の頂が見えた。そのわずか数分後、
上の方から歓声が聞こえる。もうあと少しで頂上だ。なんとかギルマンズポイントに到達する事が出来た、日の出の時間までまだ時間があるので少し休める。(ギルマンズポイントに到達した喜びよりもここで休める喜びのほうが大きかった。)
ナラが先へ行こうと言う。先というのはもちろんウフルピークのことでギルマンズポイントはまだ途中地点でしかない。先に到着した人もほとんどがそっちに向かっているらしくおもったより人が少ない。日の出はウフルピークに行く途中で見ることになる。
人ひとりが通れる大きな岩の裏側を慎重に歩く。日の当らないこちら側は足元が凍っていて危険だ。そして、岩と岩の間から身を乗り出してキリマンジャロ稜線から日の出を見た。


雲海の広がる彼方よりさし込む光にしばしただずむ。ずっとこの瞬間を見たいと思っていた。そして最後の目標ウフルピークへ向かう、頂上に至る稜線は吹きさらしの風が強くおまけにめっぽう寒い。左に大氷河が見える。下界からは雪がかぶっている程度にしか見えなかったがかなりの高さだ。まさに絶景である。そして、ついにウフルピークへ到着、頂上の看板が新しくなっている。


実は、看板の事はおとといの夜ナラから聞いて知っていた。ナラいわく2ヵ月近く看板なしだったそうだ。ギルマンズポイント・ステラポイントも同様だ。でも昔の標識のほうがかっこいいんだけど・・・と思うのは僕だけだろうか。アフリカ最高地点からの景色は雲海にさえぎられていたが、なにはともあれ5895mの高所にとがうれしい。
そして、帰りは今来た道をもう少し時間をかけてキリマンジャロの氷河を見ながら下山。キボハットで1時間程仮眠後ホロンボハットまでもどることになる。
途中、あす頂上を目指す人々とすれ違う、「Jambo!」・「Jambo Jambo!!」体は疲れているが、精神は高揚しているのがわかる。
ホロンボハットでキリマンジャロではじめてのコーラを買った。$4した。キリマンジャロのマラングルートは別名コカコーラルートと呼ばれている。距離が短く、登山道がよく整備されていて、ハットに泊れて、お菓子やコーラまで売っているからだ。でも自分が経験したキリマンジャロはそんなに簡単じゃあない。
それなりに準備もしイメージを膨らまし今日に備えてきたのだ。その甲斐あって今日という日は忘れられない日になった。なにはともあれ、今夜はコーラで一人乾杯!!