インドはとにかく人が多いから、本当に激しい競争社会。
私は日本もすごいと思っていたが、インドの方がずっとすごい。
小学校の1年の時から、クラスで何番というのがはっきりと出る。
そして特に男の子にとっては大変なプレッシャーだ。
頑張って、高校1年のテスト、そして高校の卒業テストで
良い成績を残し、インドの全体で何番になるか、
これでどこの大学にいけるかが決まる。
最終的には優秀で、IIT(Indian Institute of Technology)という
一流の大学に入ること、これがインド人の親たちの希望だ。
主人の姉の子供(甥っ子)は現在12歳。
ずっとそんな中でクラスで1-2番で頑張っているらしい。
彼は優秀だから、逆に将来本当に自分が成りたい職業につけるのかな、
っていつも疑問に思う。
だって、まだまだPROFESSIONAL JOBSというのがあって、
医者、弁護士、エンジニア、企業家などが良いとされている。
もし成績が良かったら、芸術家、音楽家などになりたいと思っても
なかなかそれを家族や社会から認められない。
SKは女の子だから、そこまでのプレッシャーを感じなくて
済むだろうが、それでも、もし彼女が舞踊家、音楽家などになりたかったら、
きっと主人はそれは趣味の域で止めて、PROFESSIONAL JOBを
ちゃんと持ちなさいって言うだろうなと今から予測が出来る。
人生、どんな職業につくのが良いのかわからない。
いくら、PROFESSIONAL JOBについていても、自分が
幸せに感じていなかったら、全く意味がないように思う。
だから、インド的に考えると、SKの将来の選択肢が狭くなってしまう
ような気がして私は不安に思うこともある。
でも、SKが成長するように、私も主人も親として成長していく中で
SKの為にインド人とか日本人とかいう枠を超えて、彼女が幸せに
成れるように見守っていければいいと思う。