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④ 私が見たい世界
この一週間は本当に心の中が忙しかった。
泣いたり、笑ったり、怒ったり、喜んだりしながら、
心の中を徹底的に見続けた上がったり下がったりの日々だったな。
ケララで気づいたこと、
私の心の中の変容を含め、主人にはきちんと伝えよう。
と、意気揚々として、話し始める。
主人は、どんな感想を持つかな、どんな反応をするかな。
話し終わってから彼は言った。
「二人や家族のためにいろいろ考えてくれてありがとう」
・・・・ん?それだけ?
私の一週間、その一言??
本当にちゃんと理解できているのか不安になって、
「ちょっと、もう一度今の話を言ってみ。」と聞きなおしてしまったくらいである。
彼は非常に簡潔にポイントを抑えて、私の一週間を説明してくれた。
3分くらいで。
こんなに濃かった私の一週間、3分かぁ。。。
と、とても拍子抜けしたのを覚えている。
でも、そこで私は悟った。
結局、誰かがどうのこうの、と言うことではないんだよなぁ。と。
ケララに行く前とケララに行った後の私の気持ちには、天と地ほどの差がある。
でも周りの環境は何一つ、本当に何一つ変わっていない。
PM2.5の数値は相変わらず数値不可能を叩き出してるし、
結婚式に出席することも、キラキラのドレスを着ることも、
主人も家族も一週間前と全く同じである。
では何が変わったかって、私の心の中が変わった。
変わったのは本当にただそれだけだ。
何が私の心を変えたのかというと、
それはもう徹底的に自分の心の中を見続けて、
ただただそこにあるものをそのままで受け入れたということ。
そしてどんな私を出しても大丈夫という安心感と、
そのままの私で受け入れてくれた人達がいてくれたからにほかならない。
心の中が変わったから、見える世界が変わった。
私が自己共感が本当にパワフルだなと思う所以はそこにある。
世界中でNVCを実践している人達は、
親子関係や夫婦関係、職場での人間関係や医療現場、教育現場などで使って、
それぞれの関係を円滑にするのに役立てている。
じゃ、私がNVCを実践することで、誰との関係が仲良くなったかって、
主人や家族との関係もさることながら、間違いなく自分自身との関係である。
“この40年の間、私は自分の何を知っていたのか”と思うくらい、
私は自分のことを知らなかった、ということを知った。
今まで異文化間のコミュニケーションを円滑にするためにはどうすればいいんだろうって、
文化背景とか、言葉とか、コミュニケーション理論とか、
外にあるものばかりを見てきた。
でもそうじゃないんだな、って。
外を変えたいなら、
まずは自分の内側を知って、自分自身の心を整えることなんだなって。
それがとても大事なことなんだなと、頭ではないところで理解できた出来事だった。
自分を知るための方法としてNVCを知れたことは、
私にとっては本当に大きなギフトだったと思う。
そしてもらったギフトを、
今度は必要な人たちに何かの形でシェアできたらいいなと思う。
NVCをシェアしてくれた講師やトレーナー、
学びの過程で出会ってくれた人達、
様々な形でサポートしてくれた人達に、本当に心から感謝です。
NVCのこと、心のこと、学べば学ぶほど、深いなぁと思う。
私の旅はまだ始まったばかりです。