母は6時に起床

朝ごはんをしっかり食べて

お出かけまでゆっくり。

食後に薬を飲む習慣の記憶は既に薄れつつある。

いつも通り、用意してあげる。

 

しばし、私は家で仕事。

 

9時頃に母と買い物

近所のスピナへ行ってきた。

2,3年前までは一人で行くことができたが

今は家の方角もわからなくなった。

10時ごろ帰宅。

家の鍵を持っている母は

調子が良い時は鍵を出して

解錠してくれるのだが、

今日は鍵そのものが何なのかわからなくなってしまった。

鍵はいつも携帯しているカバンの中にあるのだが

それを探すように促してドアを開けてもらった。

ただ、母が不機嫌になったと感じた。

 

いけない。あまりストレスをかけるようなことをしてはならないのに。

 

居間に座った母は涙を流していた。

おそらく自分の鍵もわからなくなってしまったことを認識して

悲しくなったのだろう。

私は申し訳ない気持ちでいっぱいになった。

 

好きな時代劇の暴れん坊将軍をTVで見始めると

その悲しい気持ちも忘れてまた笑顔が戻ってきた。

引きずらないということではいいが、

何とも言えない気持ちとなる。