アメ申すらしないのは止めてくれWW
感想も直接やメールじゃなくてコメントで良いですよマジで
と何回も言っているが、どうにもオンラインが苦手な読者様(数名)
同中の人はちゃんとこっちに書き込んでますよWWW?
そんなリア話は角に置いて
とりあえずスパイダーマン面白かった
テスト勉強に飽きて1時間半で書ききりました
登場人物概要
『後輩』・・・主人公。高一男
『先輩』・・・先輩。綺麗だけど口調に癖がある。高二女
題【いつも通り】
その日の天気は晴れ。季節を考えると珍しく湿気の少ない日だった。
夏休みを目前とした7月半ばの放課後、僕はいつもの通り部室へ向かう。
旧校舎の端の、さらに一番端っこに存在する小さな部屋が目的地である。
(・・・・・・日直で遅くなったけど・・・・・・、先輩怒ってないかな)
新校舎と旧校舎の境目を踏み鳴らし、薄暗く乾いた廊下を通り抜け、僕はいつもより20分ほど遅れて部室へと辿り付いた。
無造作に『哲学部』とだけ書かれたプレートの張られた扉を、僕は静かに開ける。
そして同時に、開け放った先から艶やかな声が飛んできた。
「こんにちは、後輩君。今日は遅かったようだけど、私に何か言うことはある?」
そこにはいつも通り、たった一人の先輩が凛として佇んでいた。
たった二人だけの部活の、たった二人の部室で、今日も僕はこの先輩と話しをしに来たのだ。
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「遅れました。すいません」
「いや、謝れと言っている訳じゃ無くてさ。私は君個人の誠意よりも君個人の事実が知りたいんだ」
「・・・・・・日直でした。担任の先生に資料運びを手伝わされまして」
「なるほど。なら仕方が無いな」
先輩は遅刻したことを深くは言及せず、綺麗な黒髪を揺らしながら目線を窓へと移した。木造の旧校舎の窓は醜く薄汚れているため、外の景色は見えにくいはずだが。
理由が普通すぎて興味を無くしてしまったのかもしれない。僕はとりあえず機嫌を伺うことにしてみた。
「それで、先輩。その、調子はどうですか?」
「ん? なんだその社交辞令にもなりきれていない挨拶は。こっちは一日暇していたんだから、気を利かして巧い話の一つでも振ってくれないか」
「はあ。まあ、僕がもう少し面白い人生を送れるようになったら、あるいは」
「それは君が入部した当初から度々聞く言葉だが、そう言っている内は愉快な人生は待っていないと思うぞ」
「授業にも出ないで朝から部室に引きこもってる先輩に言われたくないです」
「授業など出るよりは、ここでひたすら世界の真理やらをぼんやり考えているほうがよっぽど充実していると思うけどね」
僕は溜息をついた。ここで僕が呆れるのもいつも通りなのだが。
そして適当なことを抜かすこの先輩は、果たしてその言葉通り授業には出ていない。
登校して、部室に来て、放課後に僕が来るまでずっと一人でこの古びた校舎の隅っこに居る訳だ。
唯一定期テストには顔を出しているらしいが(成績は常に上位)、それでもそれ以外の日はこの部屋で一日の大半を過ごす。
それに何の意味があるのかは知らないが、頭の良い先輩なら意味の無いことぐらい判っているだろう。
「・・・・・・で、先輩」
「何だい?」
「今日は何を話しましょうか」
いつもの流れで、僕は先輩にそう聞いた。
先輩は少し迷った後、
「ま、今日もいつもと変わらず雑談で」
そう答えた。本当にいつもと何も変わらないじゃないか。
「そうですか。じゃあ・・・・・・、先輩。先輩の中学時代の話、聞かせてくださいよ」
「構わないけど、それは前に少し話さなかったか?」
「定期テストで首位を譲ったことが無いという話は聞きました。こんどはその、部活というか何というか、そっちの話を」
「私が中学時代に所属していた部活か?」
「はい」
先輩は少し迷うような素振りを見せたが、すぐに凛とした表情へと戻って語り始めた。
「陸上競技部だ。短距離走が主で、200m競争では市民大会の入賞常連者だったよ」
「・・・・・・えと、すいません」
「ん? 何を謝っているかは知らないが、まあ私の武勇伝を聞け。自己ベストは驚異の24秒中盤。三年の夏には色んな高校から声がかかったものさ」
「24・・・・・・ですか。単純に二分しても100m辺り12秒前半とは、僕よりもはるかに速いですね」
「お褒めにあずかり光栄だ、後輩君。ちなみに君の現時点でのスプリントのベストは?」
「100mで、14秒と2が二つ。運動は正直得意では無いので」
僕が申し訳無さそうにそう言うと、先輩は嬉しそうに頷いた。
この人は自分の自慢をする時はいつも楽しそうだ。しかもそれは単なるナルシストではなく、実力の伴うものであるために軽蔑はできない。
先輩の鼻が高い隙に、部屋を一周見渡してみた。すると、壁際や棚の上に何らかの賞状が幾つか飾ってあるのに気づく。前からあるのは知っていたが、あれは先輩自身のものだったのか。それは知らなかった。
「して後輩君よ」
「はい」
思わぬ事実を発見していた僕に、先輩は調子付いたように言葉を紡ぐ。
「聞き返すようで悪いが、君は中学時代にどんな青春を送っていたんだい?」
「まあ、大方予想通りだと思いますが、文芸部に所属して、年中無休で本を読んでいました」
「確かに予想通りだが、やはりつまらないな」
「結構楽しかったですよ。図書室の本はあらかた読み尽くしましたし」
「人のことはあまり言えないが、君は少し気が狂っているようだね」
「褒め言葉と取っておきます」
手を胸に当てて上品に御礼をしたつもりだったが、先輩はそれを鼻で笑った。失礼な。
そして彼女は、今度は僕から少し離れた。そして丁度窓からの後光が先輩を照らすような位置に先輩が立つ。
ただでさえ整いすぎた先輩の顔立ちに、行き過ぎた妖艶さが増すような光景が目に映る。
「後輩君。君はもっと人生を楽しむべきだよ」
「読書も充分楽しいですけど」
「そんな動きの少ない娯楽じゃなくてさ。もっと、もっともっと、アクティブに動き回って楽しまないと」
「・・・・・・それは、何故ですか?」
僕は返ってくる答えを完璧に理解しながら質問をした。
そして先輩は、微笑みながら『両腕を広げるようにして片腕を広げ』、言い放つ。
「だって君は、『五体満足』なんだろう? 私からしたら、それだけで君の絶対的な自由権は証明されているようなものだと思っている」
先輩は『明らかに足りていない手を動かしながら』そう言った。後光で濃くなる影も、人型から一本棒を抜いたシルエットが浮かび上がっている。
(・・・・・・、本当に、片腕が無いとは思えないほどサッパリしてるよな、この人)
そう、先輩には右腕が無い。
肩から、すっぱりと。綺麗に無い。
中学卒業間近に事故か何かで失ったらしい。詳しくは聞いていないし、聞く気も無い。
そして見れば分かるその事を、しっかり理解していながら理由を聞いた僕は、本当に最低な人間だと思う。自己嫌悪。
「・・・・・・やっぱり部活の事は、聞くべきでは無かったですね」
「何だ後輩君はそんな事を気にしているのか。別に私はスポーツ推薦で高等学校へ行く気は無かったし、『この腕』とは特に関係の無い話さ」
「でも・・・・・・」
「パーツの足りないこちらとしては、そうやってウジウジと湿っぽい態度を取られるのが最も嫌なんだ。両腕しっかり揃ってるくせに情けない」
先輩は鼻を鳴らして冗談っぽくそう言った。これはいつもの先輩の仕草だ。どうやら地雷を踏むようなことは無かったらしい。
あまりこの話題を進める気は起きなかったので、僕は文脈を無視するように話を振りなおすことにした。
「えと、先輩は、この部活の創設者ですよね?」
「ん? まあな。旧校舎の端の部屋はジメジメして誰も使用していなかったし、思ったよりすんなりと認可されたよ。というか、同じ質問を君は過去に2回ほどしているが」
「じゃあ、お手数ですけどもう一度答えてもらえると助かります」
「その言葉も二回目だな」
「3回目ですが、聞きますね。どうして『哲学部』にしたんですか?」
これももちろん、答えは大体分かっている。なにせ、もう2回もその答えを聞いているのだから。
「哲学ってのはさ。後輩君よ」
「はい」
「終わりが無いんだよ、大抵は。分からないものを分かろうとしたり、答えの出るはずの無いものを解こうとしたりさ」
「でしょうね。それが哲学という学問ですから」
「そうだろう? 全部手探りで、しかもどれだけ探っても確かなものは何も出てこない。つまり、『探る手が無い』のと等しいと思うんだ」
「だから、『哲学部』ですか。これを聞くのも三回目ですけど」
「そう、だから『哲学部』って名前にしたんだ。これを言うのも三回目だけど、『探る手の無い学問』と『物理的に手の無い私』だ。ピッタリだと思わないかい? 皮肉な話だが」
「否定も肯定も出来ませんよ。僕には、両腕がありますから」
「だろうな」
我ながら最低な発言を連発しているような気もするが、先輩が機嫌を損ねる様子は無い。
むしろ僕の、他人から見れば嘲笑的にも見えるであろう態度に満足しているようだ。
「後輩君よ。もう一つだけ良いかい?」
「どうぞ、先輩」
「これは君にも話したことは無いものなんだが・・・・・・」
「? 何でしょう」
満足げな挙動を崩さないまま、先輩は頬を少し赤らめていた。
先輩が新しいことを焦らしながら言うのは少し珍しい気もする。
「私が普段授業に出ないのは、もちろん周りからの好奇の目を避けるためでもある。何せこの身体だ。だけど・・・・・・」
「だけど?」
「私が朝から放課後までこの部室に居るのには、もっと重要な理由があるんだ」
「はあ。予想がつきませんね」
「それならそれで良いんだがな・・・・・・まあ、簡単に言うとだな」
先輩は今までに無いほど恥ずかしそうな、良く言えば女の子らしい表情をしながら答えを言った。
「君に確実に会うためだよ。後輩君。ここに居さえすれば、君は必ず来てくれる」
「・・・・・・それは、また。気恥ずかしい話で」
「だろう。それは私もだが、正直に言うと去年までこの部屋で一人きりだった私に、迷わず入部届を差し出した君には随分と救われているんだ。そして毎日のように私のような者のために話をしてくれる今の君にもね」
「先輩のため、というか自分のためですけどね。僕は、僕が先輩と話したいから此処に来ているだけですから」
また先輩の顔が赤くなった。いつも高圧的な口調が目立つ分、このギャップはとても可愛い。
僕は顔が火照って目の泳いでいる先輩をいつものペースへ戻すために、丁寧に助言する。
「先輩」
「な、なんだ後輩君よ」
「最終下校時刻まで、あと1時間しかありませんよ」
「・・・・・・ああ、もうそんな時間か」
「はい。ですから、テンパってないでいつもの強気な先輩に戻ってください。あと1時間しか語れないんですから」
「・・・・・・そうだな。じゃあ今日も、限界まで言葉を交差させるとしようか、後輩君よ」
「はい、先輩」
そしていつものように、また僕と先輩は話し始めた。
いつもみたいに先輩の自慢話を聞きながら。
いつもみたいに僕のつまらない日常の片鱗を語りながら。
いつもみたいに笑い合いながら。
僕はいつも通りの詰まらない日常を謳歌する。
僕はそうしていると、いつも考える。
先輩が僕のこの日常をつまらないと言うのなら、僕はどうやってこれ以上を手に入れれば良いのだろうかと。
そんなことを思いながら、僕の高校最初の夏は過ぎていく。決して止まる事なく。
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以上です。誤字脱字はズバズバ言ってください
製作時間20分の作文レベルの文章ですので、ご容赦を。
題『Gone』
「ねえ、しりとりしない?」
唐突にそう言った目の前の幼馴染は、それを聞いた俺の驚いた顔を見て嬉しそうに笑った。
「・・・・・・なんでまた、しりとりなんか」
この女が脈絡の無い発言をするのはいつものことだ。俺はいつも通り、否定も肯定もせずに返答する。
「ん、暇だから」
「へえ、仕事は?」
「うっ・・・・・・」
現実を叩きつけると、彼女は少し身を引いた。だが、すぐに話題を引き戻す。
「別に、そんなの後でもいーじゃん。仕事は割といつでも出来るし、今はしりとりの時間だよ?」
「誰が決めたんだろうな、それ。しりとり自体は構わないけど、仕事には遅れるなよ?」
「りょーかい。じゃ、私から、しりと『り』の『り』」
こちらの意見を肯定と認めたのか、いきなりラ行の二番目を突きつけられる。
俺は少し迷った後、
「『林檎』」
一般的に返した。幼い頃の経験から引用した、最も無難な受け答えである。
「うわぁー、普通だねーアンタも。・・・・・・んー、じゃあ、こっちは『ゴリラで』」
「結局そっちも同じじゃねえか。えーと、『ラジオ』」
「少しはヒネった返答できないのアンタ。『尾国(おくに)』」
「ただ単にマニアックなだけじゃねえか。『入浴』」
「なんかヤラシイ匂いがするよこの変態。『くじ引き』」
「入浴自体にいかがわしい意味は無えよ。『切り絵』」
「あ・・・・・・『え』・・・・・・・?」
雑談を交わしながら、俺は『え』で彼女へ返した。だが、ただそれだけの事のはずなのに、彼女は小さく動揺し、目を逸らす。
少し不審に思った俺が様子を伺おうとしたその時、彼女は俯きながら、小声で返答する。
「・・・・・・えーと、じゃあ不謹慎を承知で『会者定離(えしゃじょうり)』」
皮肉か? と、俺は思わず口走ってしまうところだった。
空気が入れ替わる。俺は視点を変え、彼女へ囁くように言う。
「それをわざわざ『しりとり』なんざで使うってことは、一応は整理ついているんだな」
「まあ、ね。事実は事実だし。私も一応、職に就いた身だしさ。この際、四字熟語がしりとりで可かどうかは見逃して」
『会者定離(えしゃじょうり)』。生別、死別を問わず、出会いを果たした者は、いつか必ず離れゆく運命にあるということ。
それはつまり、俺と彼女を端的に表している言葉で、同時にこの世の真理でもある。不謹慎でも何でもない。
「四字熟語も何も無いと思うけどな。それはしりとりの関係ない、単なる独り言だろう。早く続けてくれよ、『え』だぞ?」
「まー、そういうこと言わずに・・・・・・」
その時、彼女はまたも動きを止める。そして左手に装着した腕時計を流し目で見た。
彼女の目線の先では、時計が長針を12に、短針を2に指している。
「ごめん、仕事の時間かも」
そして彼女は平坦な声で、しりとりの打ち切りを宣言した。
「そうかい。・・・・・・で、お前、何の仕事してたっけ?」
俺は目線を真横に向けながら質問した。しりとりが終わった所で支障は無いが、話し相手が居なくなるのなら出来るだけ話しておこう。
「んーと・・・・・・説明しづらいなあ。ザックリ言うと、私と同じ境遇の人の、渡し人みたいな」
「まさに死神だな。切り殺すなよ」
「死神の鎌は飾りだ、って聞いたこと無い? 三途の川に突き落とすのが精一杯だよ」
それだけ言うと、彼女は身体を唐突に霧散させ、俺の視界から消えた。目前に佇んでいた人影が消え、部屋が少し広くなる。
そして俺は生きていない彼女に、生きている身で叫ぶ。
「今度は、いつ会える?」
『さあ。二年後ぐらいかな? アンタが後追ってくれれば、今からでも握手できるよ』
「ごめんだな」
『そう。じゃあね』
俺の周りに響いていた彼女の声が、ようやく完全に消えた。
同時に、気配と愛情が一刻前までが嘘のように消えていく。
俺は、先程までこの場所に実体無く存在していた想い人の声を、うっすらと思い出した。
そしてその遺影写真を抱きしめる力を一層に強くし、俺以外に誰もいない部屋で呟く。
「残念だけど、俺は生きてるのが嫌いじゃない。追いかけるのは止めておくよ」
しりとり、という簡単な遊びにすら価値を感じることができるのは、恐らく彼女とを除いて他にはいない。
その遊びのように彼女の後を追うことはできなくとも、その遊びのように置き土産を活用することは可能なはずだ。
死神だろうが幽霊だろうが、俺が慕った人間は確かに存在しているはずだからな。
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以上。これは無かったことにするべきかな