麦野「私、あなたのことが好きです…!」 上条「え。…えぇっ!?」【後編】 | とあるSSのクライアント

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とある魔術の禁書目録のSSのまとめブログです。

128 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/27(水) 09:00:18.89 ID:wRpCs6360

上条「どちらさまで…?」

麦野「…レベル5の第二位だよ」

上条「二…っ!?」

麦野「…私の記憶が正しければ、アンタは脳みそだけになってたはずだけど。その体、どうしたんだよ」

垣根「お前も覚えがあんだろ。学園都市の医療技術さまさまってやつさ」

麦野「なるほどね…。で? 街中で能力ぶっ放したのはどういう考えからだ?」

垣根「無理矢理生かされて生きかえさせられて、俺は今最高にむかついてんだよ。こんなもんじゃ全然収まらねえ…」

麦野「…」

垣根「麦野、お前ちょっと俺のストレス発散につきあえよ。お前じゃ俺に勝てねえが、原型留めるぐらいの抵抗はできんだろ?」

上条(せ、背中から翼が…)

麦野「ハッ 大昔の勝敗で見下してんじゃねえぞ。今やったら私が…」

上条「麦野さん! 危ないっ!」ドンッ

麦野「かぐぇっ!?」

129 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/27(水) 09:02:20.25 ID:LW98F3eq0
かぐぇっ!?

141 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/27(水) 09:16:49.28 ID:R3dHLifd0
垣根と麦野の戦いって原作ではどんなのかまったく描写されてないけど、
どう考えても瞬殺ものなんだが


137 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/27(水) 09:11:43.54 ID:wRpCs6360

垣根「上手くかわしたな」

麦野「何しやがる、テメェ…」

上条「翼が麦野さん目がけて飛んできたからつい…」

麦野「あれぐらい自分で防げたよ。…いいから。アンタ邪魔だから。逃げなよ」

上条「そういうわけにはいかないだろ。麦野さんこそ逃げろ。…あいつは俺がなんとかする」

麦野「は?」

垣根「あ?」

麦野「あのね、話聞いてた? あいつは学園都市の第二位だって」

上条「二位なんだろ? …じゃあ絶対勝てないってことはないはずだ」

麦野「…」

垣根「ムカついた。一般人なら見逃してやろうと思ったが撤回するぜ。テメェとも一緒に遊んでやるよ」

145 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/27(水) 09:26:41.91 ID:wRpCs6360

垣根「死ね」

ゴォッ!

麦野「! 逃げ…」

パキーン!

麦野「!?」

垣根「あん?」

上条「…」

垣根(翼の一枚が跡形もなく消えた…!? こいつ、何しやがった…)

上条「っ」ダッ

垣根「!」バッ

上条「と、飛んだ!?」

垣根(右手か…? あれに触れると能力が無効化される…? …なんにせよ、近づくのは下策だな。やつの手の届かないところから攻撃して殺す)

147 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/27(水) 09:31:26.27 ID:sbilKZ4P0
ていとくん理解が早い

148 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/27(水) 09:33:07.74 ID:R3dHLifd0
麦野ってちょっと助けられた程度でも惚れそうだな
浜面に惚れた理由もよく分からないし

150 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/27(水) 09:34:07.62 ID:PU630PYP0
>>148
誰にも優しくされたことなかったんだからしかたないよ

168 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/27(水) 09:56:56.78 ID:n0udPFCw0
垣根ってキャラ知らなので3行で教えてください

169 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/27(水) 09:59:04.70 ID:sbilKZ4P0
>>168




152 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/27(水) 09:38:08.60 ID:wRpCs6360

上条(くそっ、空を飛ばれたんじゃこっちの攻撃が…)

垣根「その右手、なんでも消せるのか?」

上条「…」

垣根「例えば、変質した太陽光線とかは…」

ジュウ…!

上条「く…!」

パキーン!

垣根「…消せるのか。能力を介したものは全部消せるって考えた方がいいな。じゃあ次は…」

ゴォッ!

垣根「ぐ…!」

麦野「受け止められたか。器用な翼ね。…テメェの相手は私だろうが」

157 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/27(水) 09:49:18.06 ID:wRpCs6360

垣根「うぜぇ。先に死ね」

麦野「…!」

ガガッ…!

垣根「…そのビーム、たしかに前とは違うみてえだが…」

グググ…

麦野(押されてる…!?)

垣根「前と違うのは何もテメェだけの話じゃねえ」

垣根(一方通行との戦いでつかみかけた、俺の能力の先…)

垣根「敵の強さがそのままだなんて夢見てんじゃねえぞ、雑魚が!」

ゴォッ!

麦野(別の翼が…!)

上条「麦野さん!」

パキーン!

麦野「!」

174 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/27(水) 10:10:36.89 ID:wRpCs6360

麦野「馬鹿! 後ろ…」

上条「え…」

ドガッ

上条「ぐ…っ!?」

垣根「希望通りの行動、ありがとう」

上条(三つ目の翼…くそ…)ドサッ

麦野「上条…!」

垣根「どうやって潰そうかと考えてたが助かったぜ。足手まといの第四位さんのおかげでな」

麦野「…」

垣根「怒ってんな。馬鹿にされたからか…それともまさかそいつを壊されたからか?」

麦野「…」

垣根「どれだけ怒ったところで状況は逆転しねえよ。テメェと俺の差は埋まら…? …誰だ?」


美琴「…」

176 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/27(水) 10:16:55.13 ID:Av3U+8ix0
みこっちゃんキター!

179 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/27(水) 10:24:23.28 ID:wRpCs6360

美琴「…なによこれ…。なんでそいつが…」

上条「…」

美琴「アンタがやったの?」

麦野「…」

垣根「ああ、そいつをやったの俺だ」

美琴「…アンタ誰」

麦野「第二位の未元物質だよ」

美琴「! こいつが…!?」

垣根「そういうお前は第三位の超電磁砲だな。…レベル5の安売りかよ」

美琴「…」

垣根「どうする? やるか? 逃げるのか? まぁ逃げても殺すんだけどな」

美琴「…どうするかなんて、決まってるでしょう…っ!」バチバチ

192 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/27(水) 10:44:48.07 ID:wRpCs6360

麦野「…」

美琴「? 何?」

麦野「勝算はあるの? あいつ、私の原子崩し正面からねじ伏せてきたけど」

美琴「…! 勝算なんて関係ない。そんなもんなくたって…」

麦野「戦う。私もだよ」

美琴「…アンタ…」

垣根「…おいおい。まさか仲良く力を合わせれば勝てるとでも思ってんのか。三位と四位の共闘なら二位に届くって…そんな甘い考えでいるんじゃねえだろうな」

美琴「…」スッ

垣根(コイン…? …なるほど、あれが…)

垣根「…いいぜ、同時に撃ってこい。お前らが何をしようが、俺の未元物質に通用しねえってことを教えてやる」

美琴「っ」キンッ

麦野「…!」

ゴゴォッ!!

垣根「ハッ」

ガ、ガガッ!

193 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/27(水) 10:46:27.40 ID:G5lFT8rp0
素直に12.7mm弾でも打ち出せばいいのに

195 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/27(水) 10:50:27.14 ID:KRqxRrWt0
>>193
いちおー中学生ですから


200 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/27(水) 10:56:15.80 ID:rD047dTs0
スレタイで飛んできたらいつの間にか熱いバトルを繰り広げていた
何を言っているのか分からんが


203 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/27(水) 11:00:57.73 ID:wRpCs6360

美琴「…っ!」

麦野「く…」

ガガガガガ…

美琴(私の超電磁砲と…)

麦野(大出力の原子崩しをぶつけても…)

垣根「効かねえよ。徹らねえんだよ!」

美琴(あの翼と、翼から出てる粒子の膜を突き破れない…!)

垣根「攻撃が通じねえこの状況がそのまま現実だ。一位二位とそれ以下の間にはどうにもできねえ力の壁がある! 
    テメェらが何しようが何人いようが、俺には勝てねえんだよっ!」

204 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/27(水) 11:01:55.73 ID:k5sEo68u0
相変わらずの耐久力

207 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/27(水) 11:03:46.13 ID:wRpCs6360

美琴「く…ぅ」

垣根「もう満足したろ。俺も飽きた。死…」

ゴォッ!

垣根「!?」

ガンッ!

垣根「自動車ぁ!? なんでそんなもんが飛んで…」


絹旗「超リベンジですね。借りを返す機会が巡ってくるとは思ってませんでしたよ」


垣根「窒素装甲のガキ…!」ギリッ

209 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/27(水) 11:04:37.76 ID:KRqxRrWt0
これはアツい

213 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/27(水) 11:14:09.90 ID:wRpCs6360

絹旗「さてもう一発…いやもう一台…」

垣根「舐めやがって…!」

麦野「! 絹旗っ、逃げろ!」

絹旗「え?」

ギュオォ…!

麦野(衝撃波…!)

ドゴッ!


垣根「…自動車の次はバイクかよ…」


浜面「無事か? 絹旗」

絹旗「ええ、なんとか…」

垣根(衝撃波が当たる寸前にかっさらいやがって、くそ)

麦野「浜面? なんで…」

浜面「え!? い、いやそれは…そ、そんなことは後だ、後!」

217 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/27(水) 11:18:26.06 ID:R3dHLifd0
寄ってたかって垣根いじめてるみたいになって来たぞ

220 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/27(水) 11:23:21.61 ID:hn3pFzAf0
いかんせん能力が強いもんだから
SSで出ると大抵複数人でボッコにされちゃうていとくンマジ不憫

221 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/27(水) 11:32:00.76 ID:wRpCs6360

美琴「余所見してんじゃないわよ!」

ゴォッ!

垣根「フン」

ガガッ!

垣根「余所見するぐらいがちょうどいいハンデだろうが」

グググ…!

美琴「ぐ、く…」

垣根「まずテメェから潰れろ」

キィ…ン

垣根(!? なんだこりゃ…能力の制御が…。…これはたしか…)


滝壺「能力追跡。未元物質に干渉を続行」

227 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/27(水) 11:40:47.99 ID:wRpCs6360

垣根「あぁぁぁぁぁぁぁ!! くそっ、糞どもが! ムカつくんだよ! 数揃えても無駄だっつってんだろっ!」

ドゴォッ!

絹旗「うわ…!?」

浜面「な、なんだあの爆発!」

垣根「死ねっ、死ね!」

ゴォッ!

滝壺「…!」

浜面「滝壺…!」


パキーン!

上条「…」

垣根「…!」

美琴「あ、アンタ…」

232 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/27(水) 11:53:02.09 ID:wRpCs6360

上条「空…」

美琴「え?」

上条「あいつ空飛んでるから、俺の攻撃届かないんだけど…何かいい方法ないか?」

浜面「…絹旗なら飛ばせるんじゃないか?」

絹旗「に、人間撃ち出せって言うんですか? 超無茶ですよ、それ」

上条「よし、それでいこう」

絹旗「だから無茶ですってば!」

垣根「させるかよ…」

ゴォォォ… 

垣根「特大質量の未元物質で、まとめて潰れろ!」

238 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/27(水) 12:00:26.53 ID:wRpCs6360

美琴「…」

ゴォッ!

ガッ!

垣根(超電磁砲…!)

麦野「…」

ガガッ!

垣根(原子崩し…! 糞がっ。潰れろ! 潰れろ!)

美琴「…!」

麦野「…!」

ガガガガガガガガ…!

垣根(押しきれねえ…っ!)

242 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/27(水) 12:06:08.35 ID:wRpCs6360

上条「頼む!」

絹旗「ええいっ、ままよ!」ドンッ

上条「うおわぁぁぁぁぁぁぁ!?」ビューン

垣根「っ!?」

上条「お、おぉぉぉ…!」グッ

垣根「…く、くんなぁぁぁぁぁぁぁっ!」

パキーン!


バキッ


垣根「…ぶはっ」グラッ

上条「あ、え…? …あぁぁぁぁぁぁぁ…」ヒュー

250 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/27(水) 12:20:13.61 ID:wRpCs6360

「担架持ってくるじゃん!」


麦野「警備員もようやく到着か。…それにしても、なんで生きてんのアンタ」

上条「丈夫なだけが取り柄ですので…いたっ、いたた…」

麦野「…ちゃんと病院行きなよ? 落ちたときの怪我もそうだけど、垣根のアレも喰らってるんだし…」

上条「…麦野さん、喋り方…」

麦野「あ」

上条「御坂の言ってたこと、本当だったんですね」

麦野「…まあ、ね」

上条「猫被ってるって」

麦野「そこかよ。…危ないやつだってのも、とんでもない女ってのも本当。さっきのでなんとなくわかったでしょ?」

254 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/27(水) 12:29:40.27 ID:wRpCs6360

上条「そうですか? 別にそんな感じはしませんでしたけど…」

麦野「変なやつ。…本性がこんなのでがっかりした?」

上条「いえ、今の麦野さんの方が親しみやすいですよ。俺はこっちのが好きです」

麦野「そ、そう? ありがと」

美琴「…」

浜面「…」

上条「な、なんだよお前ら…」

262 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/27(水) 12:41:52.75 ID:wRpCs6360

上条「ああ、そうだ。御坂」

美琴「…何?」

上条「ごめん。あのときお前を信じてやれなくて…。結局お前の言ったこと全部本当だったらしいし、本当に悪かった」

美琴「い、いいわよ。もう気にしてないから…」

上条「お詫びに俺にできることならなんでもするから、それで勘弁してくれないか」

美琴「な、なんでも? 本当?」

上条「ああ」

美琴「えっと、じゃあ…えっと…」

上条「別に今すぐ決めなくても…ゆっくり考えて後で言ってくれよ」

美琴「う、うん、わかった。そうする」

263 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/27(水) 12:44:22.92 ID:Wu8CJul20
くそっ、結局美琴スレだったのか・・・まんまと釣られたぜ

265 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/27(水) 12:51:46.38 ID:wRpCs6360

麦野「…」

絹旗「麦野…?」

麦野「さてと。そろそろ帰ろっか」

浜面「そうだな! そうしよう、すぐ帰ろう」

滝壺「むぎの、ゆっくりしていったら? せっかくのデートだったんだし、もっと親睦を深めた方がいいよ」

麦野「もともと暇つぶしで始めたことだしね。十分満足したし、もういいよ」

美琴「暇つぶしって…?」

麦野「そいつと仲良くしたのは暇だったから。好きとか言ったのも全部嘘」

美琴「本当?」ホッ

浜面「本当?」ホッ

滝壺「はまづら…」

上条(そ、そんな…。とうとうモテ期が来たと思ったのに…弄ばれてたなんて…)

270 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/27(水) 13:00:16.99 ID:wRpCs6360

麦野「娯楽でそいつと仲良くするのはもうおしまい」

美琴「そう…ん? それ、どういう…」

麦野「娯楽じゃなくて、本気で狙ってもいい?」ボソッ

美琴「!? だ、ダメッ。それはダメ!」

上条「?」

麦野「ならさっさと関係進めなよ。いつまでもそのままなら、さっき言ったこと本当にしちゃうからね」

美琴「う…」

麦野「じゃあね、二人とも。あんまケンカすんじゃないよー」スタスタ

上条(その原因を作った人が言うことじゃねえ…)

283 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/27(水) 13:12:31.66 ID:wRpCs6360

麦野「浜面、ジュース買ってきて」

浜面「しょうがねえな…」

浜面(あれから麦野は元に戻り、俺の雑用の日々が再開した。口では不平を言いつつも、心はどこか満足している自分がいる…)

絹旗(うわぁ犬みたいに喜んでる…超気持ち悪い)

滝壺「はまづらぁ…」

麦野「…あいつら、上手くやってるかな。あれだけ発破かけたんだからそうなってるといいけど…。…上手くいってなかったら、それはそれで面白いかもね」

麦野「…今度はいつちょっかいかけに行こうかな」

おわり