御前崎市長が反発する理由と原発の構造について、分かりやすく説明されているブログがありました。↓
浜岡原発停止要請・御前崎市長が反発
http://www.monipo.net/blog/tv-news/110507-omaezaki/
(本文途中から↓)
そりゃ、反発するわけだ。
原発止まったら収入の42%を失う
167.8億円の予算のうち、
国からの補助25.5億円
中電から入る固定資産税等45.7億円
これが吹っ飛ぶ。すべてではないだろうが・・・
この御前崎市長の発言から、原発による市町村の収入について学んで見ましょう。
ビジネスの世界では、特定の顧客との取引が大きいと危ない。
主要取引先が倒産したりすると、連鎖倒産するからだ。
携帯会社のように
1人からもらう額は小さいが、大人数からお金を取る
ほうが経営は安定する。原子力関係による市町村への歳入は依存症になる。
大体こんな構図です。
(中略)
あなたがどこかの企業と契約を交わしました。
そこの社長さんはあなたの事を気に入ってくれて、
契約金をくれました。
その会社に5年後に入社するという約束で100万円×5年=500万円。
その他5年後から勤め始め、毎年100万円は固定でくれます。
その他、初年度60万円、翌年度58万円と減っては行きますが特別補助も出ます。
あなたはウハウハで、家を買い・車を買い
ローンだけで年間140万円になりました。
はじめの契約金は遊びにパーッと使ってしまいました。
気が付くと毎年の収入が減ってきてローンを払うのがきつくなりました。
まあ、こんな状態になるということです。
人の場合は、同時にもう一つ契約を増やす事はなかなかできませんが・・・
原発の場合、金無くなったからもう1個作っちゃえ!
また、ウハウハになる。
はじめ作る時は反対運動があって大変だったけど、1個作ってしまえば
2個も、3個も同じ様なものだ・・・
という形で、どんどん増えていくのです。
これが
「原発依存症」
です。
(ここからは私)
こちらの地域の原発が,この県下の電力を補うものでなく,ここから遠く離れた大都市の電力量を補うものであることは,電力関係者だけでなく,原発の地域住民の知るところ。県下にある原発が,福島のようになれば,現在私が住んでいる地域はすっぽり危険区域にはいる。危機感がある人は,ここに住むことの危険性を感知して,別のところに引っ越すだろう。
実際,原発が家の近所にあることが恐ろしくて,遠方に引っ越した人も私は知っている。
そういう意味では,自分の家を所有しない方が賢い生き方なのかもしれない。(いつでも,どこでも引っ越すことが出来るし,固定資産の価値の下落を心配することもない。)
最近原発の増設が決定されて,現在建設を進めているようであるが,なぜもうこれ以上必要でない原発が増設されるのかは,私も非常に疑問に感じていたので,少し晴れた。
しかし,この文中のような生活をしている一般人って,周りを見回すといますよね。
バブル期に新興住宅地に立派な自宅を構え,年を重ねる度にだんだんとローンの支払いがきつくなり,最終的には払えなくなって,自宅を手放す。
一般人が自宅を手放すように,原発も手放したらもっと危険な状態から解放されるのに。土地が汚染されたら,もっと高くつく。自分たちの土地に二度と住めなくなり,後悔してもしつくせない状況は少なくとも, 回避できるのではないだろうか。先祖だけでなく,子孫に申し訳が立たないのである。
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次は,
福島の放射能の年間基準値を1svから20svに上げた日本政府への,米国医師団の発表だ。
この数値がいかに世界基準からして,人体に影響があり恐ろしいものであるかを述べている。
米国医師団体PSR: 日本政府が子どもの被曝限度引き上げたことは「衝撃的」Video: PSR Press Conference on Chernobyl Anniversary
http://www.psr.org/news-events/news-archive/video-psr-press-conference-chernobyl.html
「日本政府が子供の被ばく限度を引き上げたのは極めて衝撃的」
米国国立科学アカデミーBEIR VII報告書は放射線に安全なレベルはないとしていること、20ミリシーベルトは、大人で500人に一人ががんを発症する値で子供はこの2倍か3倍影響を受けやすく、200人に一人が発がんすると考えられる、体内で放射線を出し続ける内部被ばくは外部被ばくと全く異なる、など説明
福島の学校の基準は一時間当たり3.8μSVだが、場所によっては20~30
μSVが検出されている。
「影響がない」とはdetectable effectがないということ。将来ガンを発病してもそれが放射線の影響か証明することはできないが、しかし、ガンが増えるのは放射線の性質、これまでのデータ・実験から確実でそれを否定することはできない。被爆については個々のレベルで想像することが必要。
チェルノブイリではある村の村長に、それぞれの専門家の言う事が違うので住民にどう指示していいか分らない、自分の村は牛を建物内に入れているが隣村では外で草を食んでいる、と相談された。同様のことが福島でも今起きているはず。
たとえば放射線濃度が高い雨が降ってできた水たまりが残っていたらどうなるか。子供というのは水たまりで遊ぶもの。
福島の全貌は、津波でデータが取れなくなったため、最終的に正確には分らないだろう。データの隠ぺいも行われた。