大学生の内定率57・6%と最低 氷河期並みの前年下回る
来春卒業予定の大学生の就職内定率は、10月1日現在で前年同期に比べて4・9ポイント減の57・6%で、調査を始めた96年以降で最低となったことが12日、文科、厚労両省の調査で分かった。短大生も6・5ポイント減の22・5%で、同時期では過去最低。
来春卒業分の大学生の就職内定率が判明したのは初めて。00年前後の「就職氷河期並み」とされた昨年より悪い数字となり、長引く不況で学生が引き続き過酷な就職活動を余儀なくされている実態が浮かんだ。
調査は全国の国公私立大62校、短大20校を抽出し、就職希望者に占める内定者の割合を調べた。
文系は3・8ポイント低下し57・4%、理系は10・2ポイント減の58・3%で、内定率は文・理ともに過去最低。理系の下げ幅は過去最大となった。
全国を六つに分けた地域別で見ると、北海道・東北55・6%(前年同期比5・0ポイント減)、関東61・0%(同1・9ポイント減)、中部51・9%(同9・5ポイント減)、近畿60・5%(同4・6ポイント減)、中国・四国53・0%(同6・7ポイント減)、九州51・5%(同8・2ポイント減)と各地域で大きく減らした。
世の中不景気で,就職難だからといって,安易に大学に進学しても卒業しても全員が全員就職出来るわけでないことを念頭に入れておかねばならない。
大学で大金を使う人は,自分のお金が投資した分だけ見合う仕事に就けるかどうかの保証がないわけだから,しっかりと身につけるべきものは身につけて学んでくるべきだ。
個人的には,国立や一部の有名私立大学以外に進学するならば(大学名だけで採用,不採用を決める会社もある),県外なら生活費を入れると一千万近くのお金を出さねばならないのだから,そこまでして大学に行くのは価値があるのかしらとも思う。親にその金額を出してもらえそうなら,小さなマンションでも買ってもらったほうが良さそうだ。
それか,都心の有名大学を出て,専門学校に行っている人間もいることだから,最初っから専門的な知識とスキルを身につけた方が有利に働くような気がする。
しかし,こういう状況を逆手にとれば,大変な時だからこそ,新しいモデルとなる人物が生まれるチャンスなのかもしれない。