海外に流出する若者達 | 女王様のブログ

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ある女性教師の日常のこと,悩みや課題を率直に書いた,ぶっちゃけ話。

先ほど,


日本でうまく就職できなかった人が海外で伸び伸びと仕事をしている様子が窺がわれるブログを拝見目


彼は,日本の会社ではうまくコミュニケーションが取れなかったが海外ではうまくできると言っていた。


こういった若者の声を聞いて,


就職難で就職できない人や日本の会社でうまくいっていない若者達が,海外の会社ってそんなにいいものかと思って外に流れてしまう可能性がある。


普通にしていても,日本の人口は40年後には3000万人ほど減るというのに,


若者流出で,日本の未来を託し,当てにしている人たちは全く別のお国のために頑張っている可能性がある。


将来,国を支えるのは,今の若者たちや子供達であり,


この人たちのことを真剣に考えていかないと,国はあっという間に傾く。


女王様が,今話題にしているこの若者は,ウンコの形の頭を付けて,ブログに載せている。自身をそこまで蔑むような意識を持たせる日本の社会って本当に病んでいる。


家族や友人や近隣の人たちを愛するように育って,そういう土壌があれば,自ずとその人たちのためになるよう働いていきたいと願うのに,そういう気持ちを持たせない日本って病んでる。


彼はブログの中で,就職難でも,限られた職業の中である会社を選択し,日本に残って一生懸命に働き税金を払って支えている人達を,蔑むような言動を平気でするのだ。


それは,あなたが将来面倒を見てもらえる人は,日本にはいないと言っているようなものなのにだ。


3年前に,中学生のスピーチコンテストで,13年間アメリカで暮らしていた私より少し年上の男性と一緒に審査員をしたことがあった。


彼の英語は本場で鍛えられているだけあって,とてもきれいな発音で話をするし流暢なので,すごいなぁと思っていたのだが・・・・。先日その人のことをALTに聞くと,「彼の話す内容など中身はなにもないよ。今,小学校で英語を教えているらしいけど,教壇にあんな人が立ってもいいのかなって思うよ。」だって。

英語が堪能でもそういう風に見られるのよね。

ALTの先生方に英語を教える免許がないのと同じ。

極端に言ったら,土木建設業者の方が,試験もなく教壇に立つのと同じなんだって。


30年,40年海外で暮らし,人生の終盤に差しかかって,やっぱり日本がいいって思って帰国する人がいる。年金はこういう方のためにも使われるのだ。

若い時には,その時に必要としていた日本人のご老人達の年金を,税金で払って支えることもしなかったのに・・・・だ。


女王様のお友達の外国人は言う。

「私たちに自分の国を誇るという気持ちはもうないよ。」って。

「日本人とか日本のどこが問題なのかがわからない。」って。

日本の中で問題になっていることは,日本だけのものでなく,このような大変なご時世でも,日本はすごく住みやすい国だと思われていることを知る。


外国で働くのは女王様も憧れるし,話を聞いていて,楽しそうだなぁーと思ったりするけれども・・・,

やっぱり大変な中でも,日本という社会に残って頑張っている人たちを応援したい。大変ならそれを変えようと,ここで努力している人たちの力になりたいし,励ましたい。


日本人が海外に出ても,

日本ってやっぱりいいところだなぁー,日本に帰りたいなぁーと思えるような何かがないとダメっすよね。


そうじゃないと,ここで生まれ育ったことを,全部否定することになりゃしないかと考えるのだ。


そういう若者たちの言動や風潮に気付かない人達は,しっかりと日本のことを見ているのかしら?

何が足りないのかを今一度考えなければならない時にきているのではないだろうか?


急速に自由と権力を得た国民は,急速にその価値を低下させる。

民衆が必死に戦って勝ち取ったものであるなら,こうもたやすく地に落ちるようなことにはなり得なかったのではないだろうか?


高度経済成長の中で,私たちが経験してきたものは幻ではなかったはず・・・。

子供や子孫末代まで,豊かで幸せに暮らしていけると信じていたはず・・・。


はずなのに・・・。