とある男の小生 -2ページ目

どうやって逃げようか
澄んだ湖に波紋が拡がる
鷺はまさに翔んでゆく
私をつれていく

私は今日も鷺を射る
澄んだ湖に浮かんで
山は今日も燃えている
空は今日も滑らかだ

黒く細い線

危機を感ずるのは私だけで
他の皆はそうでなかった
私の隣人は覆面の漆黒で
皆は天使の翼を携える
隣人は皆を嘲り笑い
天使は私を貶める

ひがむこと

ひがんでいる奴はひがむことより
ひがむわけについて考えなければならない
ひがまれる奴はひがまれることより
ひがまれるわけについて考えたほうがよい
きまって水瓶があるだろう