2019年07月21日投開票となった参議院議員選挙について。
参議院議員現職の山本太郎氏は「れいわ新選組」という政治団体を設立し

10名の立候補者を擁立し選挙戦に突入しています。

 

 さて支持者の方々には大変申し訳ない言い方を敢えていたしますが、

このままでは「れいわ新選組全員落選」「れいわ崩壊」の悲報が届くことになるリスクが高いと

私は考えています。

その理由は枚挙に暇がありませんが、


【リスク1】前回の太郎票66万票を自ら放棄したリスク


山本太郎氏が前回当選した際に東京選挙区で獲得した票数はおよそ66万票でした。

この鉄板の66万票は「やまもとたろう」と書いて彼を当選させたいと思う人達の66万票です。

 

決して山本太郎氏が「野原氏によろしく」と叫んだとしても、だからといって支持者が

そのまま野原氏の名前を書く保証などありません。

しかも野原氏についてはあとで言及するように他のリスクも抱えた複雑な候補です。

そうした候補に対して66万票がそのままシフトしていくとは考えにくいといえます。

 


こうしたことを考えると山本氏はこの大切な66万票を実質放棄してしまったのかもしれないのです。

さらにいえば東京選挙区では前回の5議席から6議席に変わっていたので、

自民の武見氏を超えての当選を果たした太郎氏は、ある意味、

勝てる選挙を不戦敗してしまったといっても過言ではありません。

 


この山本太郎氏の東京選挙区から比例へのコンバートは

「大きなボタンの掛け違い」を引き起す可能性さえあると思えます。
 「日本の壊れるスピードが速すぎる。自由党でじっくり学んでいる暇などない」

などと語り、れいわ新選組設立を宣言した山本氏でしたが、

それほど急いで独自の旗を立てた旗手は当然のことながら「絶対当選」であるはずです。

ところが、勝てる選挙を放棄してしまい比例にまわったのです。

【リスク2】比例でも自らに"ハンデ"をつける「比例特定枠」活用のリスク
しかもコンバートしてきた参院選比例では、「比例特定枠」制度を利用したのですが、

なんと代表の山本太郎氏を比例特定枠の候補にするのではなく、

山本氏ではない2名を名簿の上位扱いできる取り計らいをしてしまったのです。
※特定枠についてはこちらを。
http://urx.space/F6wd ;

これにより山本太郎氏への得票が党内で一番であったとして実質的には3位となります。

参議院選挙の比例にあっては100万票で一人当選するという目安があります。

その目安を前提に計算するとなると、山本太郎氏が当選するには

れいわが獲得する票数が300万票を超えなくてはならなくなります。

 

今年4月に設立され、組織もマンパワーもない団体がいったいどのように300万票を集めるのか。

ちなみに300万票規模を獲得した政党としては、直近の衆院選(2017)で見てみると

日本維新の会338万票ほどの得票数が必要となります。


 短期間の間に2億円以上を集めたれいわ新選組ではありますが、

選挙カーもあるのかないのか、さらにいうと選挙掲示板の

ポスター張りもままならない状態で、

果たしてどのように300万超えの票数を獲得するというのでしょうか。

【リスク3】東京選挙区立候補の野原氏は現役創価学会会員であるというリスク


山本太郎氏が東京選挙区からの不出馬を決め、

あとにつづく新しい候補には現役創価学会員・野原よしまさ氏が擁立されました。

この野原氏起用に関する賛否は脇においておくとして、

この野原氏起用のリスクが大きいと思います。

なぜなら、野原氏が「現役の」創価学会員であるということです。

 

山本太郎氏は「信仰の自由は保障されている」と語り、

創価学会員であること自体は問題ないと言っていますが、

創価学会の教えに対する信仰がリスクと言っているのではなく、

"政治活動"をしている創価学会のメンバーである事がリスクだと言っているのです。

ではどんなリスクか。

 

それは、


①野原氏が当選した暁に創価・公明と単独協議して「話し合い決着」がはかられ、

「私の原点は創価学会・池田大作先生の教え」と言い残し、れいわ離党、

公明党入党という筋書きが捨てきれないという事です。

 

現に本人の選挙演説は沖縄の話よりも池田先生への尊敬の念と

その池田先生の意向に背く今の創価学会・公明党への批判が目立っています。

野原氏が創価学会を脱会しているならまだしも、現役の学会員であること。

 


②そしてもっとリスキーなのはれいわ選対が、野原氏の離党リスクを

回避するような書面確約をしているとは思えないことのリスク。

さらに本人の演説の中でも「当選しても公明には行かない」という表明が

全くなされていないというリスク。

 

むしろ演説中に「池田先生は正しく今の創価・公明がよくない」とする批判演説をしてます。

ということは当選後、野原氏と創価・公明との間でお話し合いがなされ、

「解決しました」と言い放ってれいわを離党したとしても、

「離党しないという約束はしていない」と言われれば、れいわ支持者にウソを

ついたわけではないですし、野原氏にはそういった開き直りもできる、

そんなリスクさえあると言っても過言ではありません。

もし私が選挙対策のメンバーであれば、山本太郎氏はじめ9名は比例区。

さらにいえば特定枠には山本太郎氏と次に絶対当選させたいメンバー1名。

これで東京66万票と全国で上乗せ票を加算させる。

 

ただ、これだとれいわ1議席に終わる可能性があるので、リスクを背負ってやるとすれば

東京選挙区で山本太郎氏。そして残り9名を比例にまわせば、

東京選挙区66万票で太郎氏を当選させ、その66万票を比例票にも使いまわしさせ、

東京以外の票をあつめて比例で1議席から2議席狙う。そうすれば最低でも1議席、

最高なら3議席が獲得できる計算になります。

 


 ところが今の戦略から見ると議席ゼロ~議席1、但しその1議席には山本太郎の名前はない・・

こんなリスキーなことが起こりえると創造しています。

 ところが熱狂する支持者は一切の選挙データを考えるとことなく

「5議席狙おう」とか

「感動した演説で支持が増えるぞ」とか、

思考停止に陥った状態になっているのかもしれません。

但し、一方で、こうした見立てをする人も支持者の中では少なからずいると思うし、

そうした支持者は静かに立ち去り、たとえばそっと吉良よしこ氏に投票するかもしれないし、

比例票はおしどりまこ氏に投票するかもしれません。


 盛り上がった裏ではヒタヒタと崩壊が始まっている、

そんなリスクいっぱいの「れいわ新選組」といえるかもしれないのです。

こうした崩壊の序曲が始まっているとすれば、

それはひとえに選挙対策の愚行と言わざるをえないでしょう。