当ブログにおいて,姫島にて羽を休めるアサギマダラを紹介(11月23日付)していますが,本日の朝日新聞一面で,南下するアサギマダラの旅が取り上げられていました.
【朝日新聞】岐阜県下呂市の観音峠で9月下旬に捕獲され、マーキングして放たれた「アサギマダラ」が、南西に1110キロ離れた鹿児島県奄美市の本茶峠で40日後に捕獲されていたことがわかった。この個体は途中、高知県でも捕獲されており、3度目の捕獲になる。苦難の長旅を物語るように、美しい羽はぼろぼろで、奄美の地で旅を終えた。

 春には北へ、秋には南下する「渡り」のチョウとして知られる。再捕獲の確率はせいぜい1~2%と言われ、再々捕獲は極めてまれ。高知県で捕獲にかかわった高知大農学部昆虫研究室の荒川良教授は「本州から高知経由で南西諸島へ渡った個体の飛行ルートが確認されたのは初めてではないか」と話している。

 最初に捕獲したのは下呂市職員の小池雅之さん(43)。9月23日に64匹を捕獲し、すべてマーキング後に「放チョウ」した。10月15日には南西へ約400キロの高知県香美市の秋葉山で、高知大学生の船奥由貴さんが再捕獲(写真上)。11月2日にさらに南西へ約710キロ離れた奄美市名瀬で、地元の森田紘一さん(66)によって再々捕獲された(写真下)。

 今月8日、第三者を通して小池さんに届いた森田さんの手紙には、「長旅をしたので羽がぼろぼろで、再び放蝶(ちょう)してもすぐ死ぬと思い、私の家の冷蔵庫の冷凍室に眠っています」と書かれていた。


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