岡山県で10月に偽造100円硬貨が使用された事件があり、財務省は18日、同県警が押収するなどした硬貨135枚のうち、造幣局が鑑定した28枚がすべて偽造品だったと発表した。

 同省は偽造通貨が流通している恐れがあるため、日本銀行や金融機関、警察などに情報を提供した。

 偽造硬貨は「昭和63年」と刻印され、本物に比べて少し軽く、やや光沢がないという。表裏の図柄が鮮明でなく、周囲が角張ったり、表面に直線状の傷が入ったりしている。

 同県警によると、偽造とみられる硬貨は同県倉敷市玉島乙島の薬店で32枚が見つかり、玉島署が10月28日、医薬品を購入した際に使用したとして中国籍の船員の男(42)を偽造通貨行使容疑で逮捕。その後、船員が乗っていた貨物船などからも103枚を押収した。